町長室

町長からこんにちは(広報たかより)


2026年07月号より
AIと紡ぐ、多可町の未来

 暑さが本格的になる季節を迎えました。今年はエルニーニョ現象の発生が予想されています。
 一般的に、エルニーニョ現象が発生する年は冷夏になると言われてきましたが、今年はそれに反して猛暑が予想されています。原因は様々ですが、地球温暖化の影響も身近に感じるようになり、今後ますます暑さへの備えが欠かせません。
 皆さん、どうか無理をせず体調管理に十分お気をつけください。なお、町ではエアコン設置への補助制度も設けておりますので、ぜひご活用ください。
 さて、最近の多可町では、行政のデジタル化(ICT化)を積極的に進めています。学校教育の現場では、子どもたち一人ひとりにタブレットPCを配布し、授業での活用やデジタル教科書の運用も始まりました。
 役場の仕事でも、AI(人工知能)の活用が急速に広がっています。例えば会議の記録作成です。これまでは手作業での文字起こしが中心でしたが、今ではAIが音声を自動で文書化できるようになりました。
 他にも、膨大な行政データをもとにAIを活用して文書作成を行うなど、事務の効率化と住民サービスの向上に役立てています。
 ただ、AIはとても便利である一方、慎重な扱いも求められます。利用方法や情報の取り扱いには十分注意が必要です。
 画面の向こう側の「見えないAI」をどこまで信じるか。アナログ世代の私には少し難しく感じることもあります。
 しかし、時代の変化に合わせて、私たちも安全で賢い使い方を学んでいかなければと強く感じています。
 AIがもたらす利便性と、私たちが大切にしてきた「人と人とのつながり」の両方を尊重し、バランスを大切にしながら、より暮らしやすく便利な多可町を創り上げていきたいと考えています。
 職員一同、新しい技術への挑戦を続けながら、皆さんの豊かな生活を守るために精一杯努力してまいります。


 

2026年06月号より
孝行の心で結ぶ地域の輪

 5月初旬より始まった田植えにより、多可町の景色は鮮やかに彩られています。北部から順に、圃場が灰から銀へ、そして鮮やかな緑へと移ろいゆく様子は、農家の皆さんにとっての新しい年の始まりです。実りへ向けて作業に励む皆さんの姿に、この町の豊かさと力強さを改めて実感しています。
 そのような中、5月4日に加美区の市原集落にて「孝行の里・市原 むらづくり30年の歩み」を記念した行事が開催され、参加しました。本行事は、大正3年に「全国孝女節婦」として表彰された森安こはるさんの功績を称え、1995年から始まった「孝行の里レンゲ祭り」を前身としています。
 この活動は、森安さんの生誕地である丹波市氷上町上新庄集落や、西ノ山林道で結ばれた神河町新田地区との交流を経て、丹波市・神河町・多可町の連携イベント「東西一直線のむらづくり交流会」として広域的な連携へと発展しました。当日は両自治体の首長も臨席され、地域を超えた交流の輪が形となっていました。
 また、本事業の一環であるメッセージ集「ちょっと照れくさい孝行のメッセージ」は、今年で30周年記念号を迎えました。毎年全国から1,600点近い応募があるなか、集落の皆さんが30年間途切れることなく熱意を持って活動を続けてこられたことに、深く感銘を受けております。
 さらに今年は記念事業として、多可町地域共生推進協議会と連携し、紙芝居「孝行むすめ小春物語」が制作されました。丹波市の梅垣さんが20年かけてまとめられた伝記を基に、同協議会の小嶋さんが仕上げたものです。当日は梅垣さんの実演にたくさんの子どもたちも参加しており、物語が次世代へ確実に継承されていることを実感しました。
 市原集落におけるこれらの活動のように、各地域で伝統や文化が息づき、未来へ繋がっていくことを心より願っています。町としても、今後ともこうした集落支援に全力で取り組んでまいります。


 

2026年05月号より
春の門出、新しい風と共に

 うららかな春の日差しの中、4月9日に多可中学校の開校式が行われました。多数のご来賓や関係者、そして新2・3年生が参加し、新しい歴史の幕開けを祝いました。
 開校に先立ち3月に実施した内覧会では、想定を大きく上回る方々にご来場いただきました。当日は用意したスリッパが不足するなど、ご不便をおかけしましたが、皆さんの高い関心に、心から感謝しています。
 10日には入学式が行われ、新1年生を迎えた全生徒435人による新しい中学校生活が本格的にスタートしました。
 通学について、バス通学や、自転車通学に慣れるまでは、保護者の皆さんの不安も大きいかと思います。当初は戸惑うこともあると思いますが、最高の学び舎で、多くの友と交わり、希望あふれる未来へ向かって充実した中学生活を送れるよう、ご理解とご協力をお願いします。
 なお、多可中学校の開校により、隣接する「あすみる」「ココミル」「アスパル」周辺はこれまで以上に活気に溢れる場所となります。スポーツ、生涯学習、子育てなど、多様な用途にあわせて、ぜひ周辺施設もご利用ください。
 さて、役場でも新年度を迎え、合併後最大となる13人の新入職員が加わりました。新卒職員に加え、経験豊富な職員、そして杉原谷診療所で医療を支える高田医師と看護師も新たなメンバーとして着任しています。
 部署異動があった職員も含め、それぞれの持ち場で一刻も早く皆さんのお役に立てるよう精進するよう訓示しています。温かくお迎えいただけると幸いです。
 まもなく五月に入り、緑がまぶしく心地よい季節となります。皆さんが健やかに、充実した日々を過ごされますよう、お祈り申し上げます。


 

2026年04月号より
令和8年度スタート!

 いよいよ令和8年度が始まりました。
 昨年度は合併20周年事業や、多可中学校建設、西脇多可新ごみ処理施設建設などの大型事業が重なったこともあり、190億円超えの合併以来最高額の一般会計予算を編成し、事業を進めてきました。
 今年度は、大きな事業が一区切りし、多可中学校開校や、西脇市とともに運営している「みどり園」の運転開始、中央公園の再整備と、これまでの投資を住民サービスに展開する年となります。
 「実装から実感へ」を合い言葉に、充実した行政サービスに向けて、その効果を実感頂けるよう進めて参ります。
 3月初旬には、多可中学校の竣工式を行い、一般内覧会は、2千人近い方々にお越し頂き、開校前の真新しい教室や体育館などを見学頂きました。
 4月から、子どもたちの元気な声が溢れ、隣接する「あすみる」や「ココミル」、「アスパル」とともに、住民の方々との交流の場になることを期待いたします。
 そして新年度予算には、3月の補正予算に続き、「重点支援地方交付金の拡充」を受けて、物価高に対する緊急支援を組み込みました。
 まず、物価高や円安による事業経費の激変に対する支援として、中小企業を対象とした給付金を予算化し、多可町商工会の協力の下に実施します。
 また、令和8年度から、国の施策で小学校の給食費が無償化されることを受け、多可町独自の施策として、新しくスタートする多可中学校に通う生徒の家庭支援のため、交付金を活用した給食費の無償化も予算化しました。
 多可町としては、次年度以降も中学校給食の無償化に取り組むべく、さまざまな財源について検討していきます。
「住みたい町、住み続けたい町」
 このフレーズを掲げ、全職員が一丸となってより良い行政サービスを届けて参りますので、よろしくお願いいたします。


 

2026年03月号より
生活に寄り添う強い支援を

 今年の冬は、極端な気候となり、日本海側では記録的な大雪による被害も発生しています。
 多可町でも全町的に積雪や厳しい寒さとなりました。
 そのような中、1月29日に臨時議会が開会されました。
 主な内容は、国が定めた「重点支援地方交付金の拡充」をうけ、物価高に対する緊急支援施策の審議でした。
 この交付金とは、食料品の価格高騰に対する特別加算(いわゆる「お米券」)と、物価高対策の事業を支援するもので、自治体において速やかに実施するよう定められたものです。
 多可町では、「お米券」ではなく、食料品対策として、住民一人当たり8千円の地域振興商品券を配付することになりました。
 これまで、プレミアム率50%の商品券の販売を実施しましたが、議会からは、購入資金のない方々への配慮が不足している旨の指摘を受けました。その指摘を受け、今回は全住民へ配付する方法を採用しました。
 さらに、今年の4月から小学校の給食費が国から補助されることに先だち、町では次年度までの2・3月について、小中学校の給食費を徴収せず、交付金で負担します。
 物価高対策としては、子育て家庭の支援に重点を置き、国の子育て応援手当金2万円に、町独自で2万円を上乗せし、0歳から18歳までのお子さんがいる世帯に、子ども一人当たり4万円を支給します。
 さらに、エネルギー対策や熱中症対策として、省エネエアコン設置費用の助成を行うことで生活環境を保全し、特に高齢者の皆さんの健康維持に努めます。
 これに加えて、令和8年度予算にも、この交付金を活用した事業を計上し、議会の審査を仰ぎたいと考えています。
 8年度予算には、中小・小規模事業者の物価高騰対策や、多可中学校の給食費助成も検討していきます。
 「強い経済」を実現する総合経済対策として一刻も早く皆さんの手元に支援が届くよう、多可町議会とともに、全職員の勢力を上げて事務遂行に当たります。


 

2026年02月号より
変える勇気・変わる勇気

 今年の年明けは天候にも恵まれ、多可町でも素晴らしい初日の出を拝むことができました。
 1月5日の仕事始め式では、多可中学校の開校に向けて、子どもたちや保護者が安心して学校生活を移行できるよう、万全の準備を図るよう訓示しました。大きく変わるのは通学方法です。加美区・八千代区からの生徒の路線バスでの通学に合わせ、バス路線を大きく再編します。
 そして、多可中学校の南側にバス路線の拠点となるバスロータリーを整備し、中学生の安全な乗降や道路の横断に配慮します。
 これに伴い、4月から登下校時間に複数台の路線バスがこの周辺を走行しますので、近隣の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
 また、1月11日に「多可町はたちのつどい」を開催しました。
 多可町と同じ年度に生まれた学年ということで、まさに20年間、まちと共に歩み、成長してきた皆さんが多かったのではないでしょうか。
 当日は、たくさんの来賓や当時の先生方、保護者の皆さんの臨席のもと、151人の若者が出席され、ベルディーホールがより一層華やかでした。
 式の中で、代表者から「誓いのことば」を受け取りました。その中には、これまで全力で駆け抜けてきたことや、お世話になった方々への感謝とともに、今後自分たちが立ち向かうべき「人口減少、医療、福祉」の諸問題への覚悟を示してくれました。
 そして最後に、大人気漫画「進撃の巨人」の台詞から
If there is someone who can change something.
It must be someone who can give up something important!
という言葉をいただきました。
 親世代である私としては、「変化には犠牲が伴うが変化を恐れない」という決意として受け止めました。
 彼らが、ふるさと多可町に帰り、新しい多可町を創ってくれること、そしてその熱意を感じた式典でした。


 

2026年01月号より
 新年あけましておめでとうございます。
 皆さまには、穏やかな新年をお迎えのことと心よりお祝い申し上げます。
 2026年「午年(うまどし)」の幕開けです。
 活力と情熱に満ちた午年は、これまでの取り組みを確かな実りへとつなぐ年とも言われます。本年も、未来への挑戦を恐れず、地域の力を結集し、持続可能な発展を進めていく一年にしたいと考えております。
 さて、昨年は多可町制20周年という大きな節目の年でした。
 年頭(1月4日)には本町出身翁田大勢投手をお招きした20周年記念トークイベントを皮切りに、4月には住民の皆さまの「やってみたい!」が詰まったあすみるが開館しました。あらゆる世代の方が集い、生涯を通じて自分らしく花開く拠点として大いに活用いただいているところです。そして、8月には20周年記念式典を執り行い、多くの皆さまとともにこれまでの歩みを振り返り、次代へ向けて決意を新たにする機会となりました。
 その一方で、物価高や米騒動、さらには猛暑や獣害など、住民の皆さまの生活を脅かす不安が続いております。
 改めて、「逆風を暮らしの力に変える 実装から実感へ」を胸に、日々の暮らしに寄り添い、まちの未来を形づくる取り組みを、誠実に、そして確かな実行力をもって前へ進めていく決意です。
 3期目の重要課題として、「公共交通の最適化」、「部活動の地域展開」、そして「RMPによる支え合いの輪づくり」を軸に、令和8年は、4月開校の「多可中学校」への通学支援や高齢者の移動手段の確保など、日々の生活に直結する取り組みを丁寧に積み重ねてまいります。
 また、スポーツ・文化の地域展開で、若い世代の挑戦を地域全体で支え、誰もが役割と居場所を持てる包摂性の高いまちを目指し、多可町に住んでいて良かったと実感いただけるよう取り組んでまいります。
 今後も、これまで以上に住民の皆さまの声に耳を傾けながら、国・県とも連携して進めてまいりますので、さらなるご理解とご協力をお願い申し上げますとともに、皆さまのますますのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。


 

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