町長室

町長からこんにちは(広報たかより)


広報たか2020年10月号より
先日、多可町の医療・保健・福祉統括参与で多可赤十字病院名誉院長の松浦尊麿医師が書かれた書籍「地域を紡ぐ包括的医療・ケア」を拝読しました。
 先生が医師としての経験を通して、これまで取り組んでこられた地域医療や共生社会への取り組みの重要性や、今後の医療・介護のあり方をまとめた書籍です。
 先生にとって、多可町は一赴任地であるにもかかわらず、赴任当初から町の医療問題を体感され、住民にとって将来必要になる地域医療の整備を進めてこられました。
 その一つが、多可町地域包括ケアネットワークです。医師の立場だけでなく、看護や介護、福祉や保健の担当者も含めた連携会議を組織し、関係者の情報共有とスキルアップ、地域資源の整備と活用で、「地域包括医療」の実践に尽力されました。

 私も選挙公約として「地域共生社会の仕組みづくり」を掲げ、行政職員や相談機関がいろいろな複雑な事案を、我が事として受け止め、丸ごと相談にのる体制作りを目指してきましたが、先生の書籍を通して本当にやらなければならないことだと改めて確信しました。
 先生は書籍の中で、「住民の願いは、老後に至るまで安心して住み続けることができる地域であって、「安心」とは単に老後の介護保障だけではなく、健やかに健康を保持しながら生きがいを追求できる地域社会である。そのためには、関連分野の施策が連動して包括的な地域ケア体制が必要」と書かれています。
 町では、本年度から包括的な地域ケア窓口として、「ふくし相談支援課」を組織し、また、共生社会の重要な仕組みである地域コミュニティの醸成のための学習会(コークゼミ)や地域住民の生活支援活動を支援しています。
 今後さらに進む少子高齢化に備え、住民の皆さんの安全・安心を追求してまいります。


 

広報たか2020年9月号より
令和2年7月豪雨は、日本全国に被災が広がり大変大きな災害でした。住民の皆さんも自然災害の恐ろしさを改めて痛感し、備えることと避難の重要性を認識いただいたと思います。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに1日も早い復興を心から願います。
 昨年の多可町文化連盟発行の「たかの風第13号」に『昔取った杵柄』と称して大学時代に所属していたヨット部の話を投稿しました。
 駄文の上に希な知識に関する内容であったと気にしておりましたが、海から遠いこの地域にも同様の経験がある方があり、連絡をいただき感激した次第です。
 そして、昨年の夏にこのご縁のおかげで、久しぶりに宮津でヨットに乗ることができました。宮津湾のたもと付近から出航し、先端の伊根湾まで航行し、女性杜氏で有名な酒蔵を海から訪問しました。
 勇ましいモーターボートと違い、ヨットは音と波をかきわける音だけです。そして風の力だけで思う方向に移動することができます。同乗した友人には初めての経験でしたので、風を使って風上に向かう、つまり風が前から吹いてくることを体感して驚いていました。久しぶりのデイクルーズとなりました。
 ヨットを走らせるには、艤装といってさまざまな道具を正確に配置し、数多くのロープをいろいろな方法で結束する必要があります。久しぶりの作業でしたが、若い頃に覚えたことは忘れないのだな、と感じました。
 これが『昔取った杵柄』というわけです。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、東京オリンピックが延期となりましたが、メダルが期待される女子ヨット470クラスの吉田・吉岡ペアには来年さらに期待が膨らむところです。30年前にはマイナーなスポーツでしたが、彼女たちの功績でメジャースポーツになることを期待しています。

 

広報たか2020年8月号より
7月に入り、「線状降水帯」といわれる梅雨時期の集中豪雨により大規模な災害「令和2年7月豪雨」が発生しました。九州南部球磨川流域の皆さまには、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興を願ってやみません。
 夏の猛暑や梅雨の豪雨などは、地球温暖化が原因といわれています。私たち人間の暮らしが気候へもたらす悪影響について、各自の生活様式を可能な範囲で再検討しなければならないのではと思います。
 さて、今年の夏休みはコロナ禍の影響で大きく短縮となりました。子どもたちは暑い中がんばって通学し、遅れた学習課程を取り戻さなければなりません。
 多可町内の小中学校のすべての普通教室には、エアコンを整備していますが、新型コロナウイルス感染予防対策のため、教室は窓を開けて使用することが原則となります。そのため、教室は涼しい環境とまではいかないのでは、と思っていたところ、多可町商工会青年部の皆さんから小学生に「クールタオル」をプレゼントしていただきました。
 これは水に濡らして空気にさらすとひんやりとする素材で、暑さ対策になるタオルです。本当に気遣いにあふれるプレゼントでした。
その他、多くの皆さんから新型コロナウイルス感染対策関連でご寄贈・ご寄付をいただきました。
 町では、小学生の真夏の通学を安全なものにするため、低学年や遠方の児童についてはバスなどで送り届けることを計画しています。
詳細は学校からご連絡しますが、午後の炎天下に長距離を歩いて帰ることがないように配慮します。
 コロナ禍はもちろん自然災害についても今後十分な注意が必要です。誰もが当事者意識を持ち、広域な準備を日ごろから心がけていただきますようお願いいたします。

 

広報たか2020年7月号より
コロナ禍のため延期していたタウンミーティングを、7月18日、25日、8月1日に開催する予定です。ご都合の合う会場にぜひご来場ください。
タウンミーティングの議題の一つとして、「生涯学習センター」について予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響からの復興に時間がかかること、また感染再流行の恐れのある中で、タウンミーティングの議題としては適当でないと判断し、多可町のコロナウイルス対策の議題に変更しました。
生涯学習センターは、町合併時に約束した数多くの「合併協定項目」の一つで、現時点で着手できていない事業です。
生涯学習センターについては、平成25年度に住民の皆さんによる「生涯学習センター建設基本計画策定検討委員会」で、その機能を検討していただきました。
委員会からは、生涯学習の拠点として、図書館・学習室・研修室・調理実習室・ホールなどの機能が入る施設建設案を、提言として答申いただきました。
この答申を受けて、平成26年度当初予算に当該施設の実施設計予算を計上したところ、当時の議会において、庁舎の建設を最優先にするよう判断いただき、センターの建設は留保となりました。
 このセンターを含めた一連の合併時の約束については、合併特例債という町にとって大変有利な事業補助を国から受けることが出来ます。ただしその事業には期限があり、2025年までに利用しないと対象外となります。
 あらゆる世代がお互いに学び、教え合い、つながる町をつくるため、生涯学習の拠点となる施設が必要と考えています。
 生涯学習センターの整備は、今後も重要課題の一つとして取り組みます。