町長室

町長からこんにちは(広報たかより)


2024年12月号より
「秋晴れに咲いた笑顔」

秋が深まり、各地から紅葉の便りがあちこちから届く季節となりました。多可町余暇村公園でも紅葉ライトアップを行い、たくさんの人が訪れてくださいました。
 さて、秋晴れの下、11月10日に「第19回多可町ふれあいまつり」を開催しました。
 天候を心配していましたが、おかげで絶好のイベント日和となり、たくさんの皆さんにお越しいただきました。
 今年は、メイン会場をガルテン八千代グラウンドと体育館付近とし、エーデルささゆりでは、同時開催のマルシェイベントが開催され、賑やかな1日となりました。
 グラウンドでは、多可町の事業所を中心に、約70のブースが並びました。
 また、体育館では、多可町商工会繊維部会による播州織の作品展示や西脇高校生活情報科の皆さんのワークショップなどが行われました。
 どれも素晴らしく、個性があふれて優劣を付けるのは大変困難でしたが、何とか投票いたしました。
 体育館の周辺では、警察や消防の車両、自衛隊の中距離地対空誘導弾の発射車両等の展示と試乗や、多可町商工会青年部による子どもの職業体験があり、子どもたちがキラキラと目を輝やかせて楽しんでいました。
 そして、ふれあいまつりの名物でもある「農産物品評会」では、農家の皆さんの丹精込めて育てた見事な逸品が集まり、平素の地道な努力と、確実な栽培知識が結実していることを実感しました。即売会では、お客さんが列をなし、即完売になったと聞きました。
 まつり開催の裏側には、準備から当日までご尽力いただいた多可町の皆さんの熱い気持ちと努力があります。たくさんの笑顔に溢れ、賑やかに開催することができたこと、心から感謝の気持ちでいっぱいです。
 来年は、多可町制20周年の年でもあります。皆さんのお力をさらにお借りしながら、持続可能なまちづくりを進めて参ります。


 

2024年11月号より
「山田錦を日本農業遺産へ」

今年も秋の稲刈りシーズンが到来し、各農家では稲の出荷作業に多忙な時期となりました。
 今年の山田錦は例年より早い登熟傾向が見られ、温暖化の影響を感じるところです。
 全国的に自然災害の報道がされる中、多可町の水稲農業については、比較的穏やかな天候に恵まれ、順調な品質と収量が確保される見込みとなっています。
 多可町は山田錦の母方の品種である「山田穂」発祥の地です。農家の皆さんは、発祥の地としてのプライドを持って生産に当たっておられます。
 その代表的な施策が「村米制度」です。集落や地区単位と酒蔵が直接結ばれ、緊密に繋がることで、酒蔵にとっては、安定した品質の山田錦を確実に一定量確保でき、農家にとっては、1年間かけて一生懸命生産した山田錦を、正当な価格で買い取ってもらえるという相互メリットがあります。
 また、兵庫県やみのり農業協同組合も山田錦の生産向上と、PRに尽力されており、今年は「日本農業遺産」への登録を目指して取り組んでいます。
 「日本農業遺産」は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、農業生物多様性などが一体となった重要な伝統的農林水産業を営む地域であることを、農林水産大臣から認定される制度です。
 県内では「美方地方の但馬牛・丹波の黒大豆・南淡路のタマネギ」が認証されています。
 国の書類審査(1次審査)は通過しており、今後は産地視察などを経て、来年1月に結果が出る予定です。
 この認証を追い風に、「兵庫県産山田錦」「SDGs山田錦」として全国展開し、生産拡大や、新たな村米制度を創設していきたいと思っています。
 お酒のボトルを手にする際には、ぜひ裏面の「能書き」をご覧いただき、多可町と縁のある山田錦のお酒を選んでもらえると幸いです。


 

2024年10月号より
「防災の秋、そして芸術の秋」

9月1日は防災の日、そして9月は台風シーズンです。山田錦などの水稲の実りの季節でもあり、無事な収穫を祈るばかりです。
 さて、9月8日に、「多可町防災訓練」を実施しました。
 今年の訓練は、今年1月の能登半島地震をはじめ、近年頻発する地震に備えるため、マグニチュード6.9相当の直下型地震に襲われたとの想定で、避難訓練や避難所設営訓練、そして職員の緊急対応訓練を中心に計画しました。
 各集落においても、避難訓練に合わせて、防災学習や避難方法についての話し合いの場を設けて研修いただきました。大変暑い中、ご苦労さまでした。
 また、6日には、多可町防衛協会の通常総会に出席しました。
 防衛協会は、国土防衛の認識や、防衛防災意識の高揚を図り、自衛隊の諸行事に協力することで、地域づくりに自衛隊を役立てる活動をされています。
 総会では、青野原駐屯地のトップである、栗田千寿一等陸佐駐屯地司令による講演があり、自衛隊の役割や、青野原駐屯地の活動、能登半島地震における災害救助活動などをお聞きしました。
 多可町で災害が発生した場合は、栗田司令の下命により、リエゾンという調査隊が、出動要請に先んじて派遣いただくということで、大変心強く感じています。
 そして、7日には、PACシーズン・オープニング・フェスティバルin多可町がベルディーホールで開催されました。
 12年前の佐渡裕さんの本公演をベルディーホールで鑑賞してから、私は「山田錦の田んぼの世話をして、その足で佐渡さんのオーケストラが聴ける素晴らしい町 多可町」と自慢話にしていました。
 今回の多可町での3日間、子どもたちとの交流や、町内3カ所での出張ミニコンサートなどを通して、多可町を愛していただいていることを実感しました。これで、新たな自慢話がまた増えました。
 関係者の皆さんに心からお礼申し上げます。


 

2024年09月号より
「想定外を想定する」

9月1日は防災の日です。
 多可町においても、9月8日に多可町防災訓練を予定しています。災害への備えは、1日や2日でできることではなく、日々の暮らしの中で継続することが大切です。一人一人の意識が、地域防災力を高めることにつながります。
 この機会に、防災意識を再確認し、命を守る備えをしっかりとしていただきたいと思います。
 地域の災害対策の重要な施策として、河川改修や雨水排水等の土木事業の整備も着実に、そして計画的に進めていく必要があります。
兵庫県加東土木事務所には、杉原川や思い出川の堆積土砂の撤去作業を積極的に進めていただいています。
 多可町においても、中区の公共下水道事業により、雨水排水施設の整備が長年実施されてきました。
下水設備は地下にあり目立ちませんが、鍛冶屋から岸上の「ぽっぽの道」の下には、直径1.8mのパイプが布設されています。
 また、ベルディホールから安坂西の交差点を経て森本北の交差点、そして町道東線から中町南小学校前の杉原川まで、都市計画道路の下に大きなトンネルが埋められています。
 これらは、この地域に降った雨を一刻も早く流下させて、地域の冠水を防ぐための雨水排水施設です。
 これまでの災害級の雨量でも被害が少なかったのは、この施設の働きがあったからだと言えます。
 道路にあるマンホールを注意深く見ていると、「うすい」と書かれてたものがあります。その下には、皆さんの想像を超えた大きなトンネルが日夜仕事をしています。
 しかし、どのように整備を進めても、雨の量には限りが有りません。「想定外」が起こることを想定することが大切なのです。
 もしもの時は、町やメディアからの情報を充分取り入れ、積極的に避難行動を取ることが重要です。避難訓練への積極的な参加と、日頃からの災害への備えを重ねてお願いいたします。


 

2024年08月号より
「多可町消防団、偉業達成!」

暑い日が続いており、今年も昨年同様に、危険な夏になることが予報されています。皆さん、充分に対策をとり、熱中症などにご注意ください。
 さて、7月7日に「第31回北播磨地区消防操法大会」が三木市で開催され、小型ポンプ操法の部で第2分団三谷部、ポンプ車操法の部で第3分団多田部が、多可町代表として出場しました。
 多可町では、消防団員の過剰な負担を軽減するため、区大会を廃止し、町大会で代表を選考する方式に変更しました。また、各部がおおむね3年に一回の出場となるよう出場回数を減らし、練習期間も長期間とならないよう練習開始日を設定しています。
 そんな中、どの部もさまざまな工夫をしながら練習を重ね、町大会で素晴らしい操法を披露してくれました。
 さらに三谷部、多田部においては、北播大会に向けて訓練を重ね、大会当日は、群を抜いた操法を披露しました。
 また、出場隊以外の団長や団員も、アスファルトの照り返しの中、力強く応援し、選手に力を与えました。
 厳正な審査の結果、両隊ともに優勝。ポンプ車と小型ポンプのダブル優勝は、実に十数年ぶりで、大変な偉業を成し遂げました。
 この結果、7月28日に実施される兵庫県大会に出場が決定。北播磨の代表として、素晴らしい操法演技を期待しています。
 猛暑の中、熱い大会に向けてさらに練習していただくことに感謝し、報告とさせていただきます。


 

2024年07月号より
「夏まつり6年ぶりに開催!」

令和6年度になり、集会やイベントなどが盛会に開催されるようになり、コロナ禍前の賑やかさを取り戻してきました。役員や実行委員の皆さんには、数年ぶりの忙しさに多大なご苦労があると思います。
 さて、休んでいたと言えば、多可町ふるさとの夏まつりも、いろいろな事情で5年間実施できませんでした。
 令和元年は加美プラザ周辺で、準備を進めていましたが、台風10号の影響で中止となりました。
 令和2年、3年は、新型コロナウイルスの感染蔓延により中止せざるを得ませんでした。
 令和4年は、国道427号豊部バイパスの工事により、実施ができませんでした。
 さらに、いよいよ今度こそはと意気込んだ令和5年は、加美プラザ周辺からベルディーホール周辺での実施に変更し、準備を整えていましたが、台風7号が直撃し、悔しくも中止となりました。
 そして今年。
 多可町ふるさとの夏まつり実行委員会では、6年ぶりの開催に向け、検討を進めていただいています。
 ベルディーホール駐車場を会場に、奥中新宮池周辺での打ち上げ花火も計画しています。
 花火については、昨年いただいた協賛金の繰り越しに加え、今年も協賛金を募り、盛大に打ち上げたいと考えています。
 ご理解とご協力をよろしくお願いします。
 また、ステージプログラムは、町の人たちのパワーで盛り上げていただこうと、現在募集を行っています。
 その他にも、商工会青年部や婦人部の皆さんには、毎年大好評の福引きやお化け屋敷を計画していただいています。
 どんなときも自然は気まぐれですが、どうか8月15日が天候に恵まれるよう期待しながら準備を進めていきます。
 ふるさとでの夏のひととき、みなさんの参加をお待ちしてます。


 

2024年06月号より
「持続可能な町を目指して」

今年の大型連休は全般的に穏やかな天気で、それぞれの連休を有効に楽しまれたことと思います。
 5月2日に、多可町地域共生推進協議会の小嶋明会長から、昨年の活動報告と次年度に向けてのインタビューを受けました。
 地域共生社会の仕組み作りは、私の1期目からの公約であり、多可町が将来にわたって、住みたい町であり続けるために、必要な仕組みと考えています。
 これまで6年間、日赤の旧院長である松浦尊麿先生と小嶋さんを中心に、「コークゼミあったかはーとらいん」の講座名で研修活動を続けていただいています。
 この講習の修了生が196人となり、地域の困りごとを地域で解決する体制へ、互助活動のリーダーが増えてきました。
 そのような中、人口戦略会議の消滅可能性自治体に、多可町が含まれることが発表されました。
 10年前に同様の発表を受けて、町では「定住推進課」の創設による移住定住促進や、さまざまな子育て支援に力を入れてきましたが、今回の発表では、20~30代の女性の減少率が、兵庫県でワースト2位という結果でした。
 町では、「ふるさと教育」の充実や、子育て施策をさらに充実していきたいと考えています。
 先日、女性を含む若手事業者で構成される商工会青年部の令和6年度の通常総会に参加し、若き会員の皆さんの熱意とパワーに圧倒されました。青年部活動のますますの発展と、女性部員の増員に期待したいと強く感じました。
 このように、都会に出てから地域に戻って活躍される「衣錦還郷」と生まれた場所で頑張る「織錦在郷」の両方の若者の力を合わせることが大切と思います。
 地域共生社会の仕組み作りも、若者世代まで、消滅させること無く、持続的な地域運営や行政運営を継続するため必要な準備です。人口減少は避けることはできませんが、住みたい町であり続けることが、消滅に抗することだと思います。


 

2024年05月号より
「適度な運動で健康寿命を延ばしましょう」

今年の桜は、開花の時期がゆっくりとやってきたため、比較的長く楽しむことができました。
 そんな中、4月11日に「多可町グラウンドゴルフ協会」の令和6年度総会と月例大会が中央公園グラウンドで開催されました。
 早朝から、役員の皆さんが心を込めてグラウンド整備や景品を準備され、203名の皆さんが参加されました。
 会員数は年々増加傾向にあるそうで、町内の各種団体が参加者の減少で頭を抱える中、大変貴重な団体だと感じます。
 また会員の平均年齢は、80歳を超えているとのことでした。
 私は、いろいろな会議での挨拶で、少子化は確かに大問題ですが、高齢化は一概に問題では無いと言っています。いきいきと活動される高齢者は多可町の宝です。
 健康寿命を永く維持していただき、長年培ってこられた経験や知識を後輩に伝授いただきたいと思います。
 そういう点からもグラウンドゴルフは、健康寿命の延伸に大きな効果があると感じています。
 大空の下、適度な運動を行いながら、お互いに会話を楽しみ、ゲームの結果に一喜一憂する。このように、健康維持のためのすべての要素が組み込まれているように感じます。
 さて、多可町は、今年の2月に西脇警察署・西脇市と「特殊詐欺の被害防止に関する協定」を結びました。警察署長の話では、最近、管内で「オレオレ詐欺」に似た犯罪が増えているそうです。
 やはり、一人で受け答えをし考え込んでいると、犯罪の餌食になる可能性が増えます。
 グラウンドゴルフなどで平素から相談できる相手を作っておくことも効果的な対策になると思います。
 グラウンドゴルフ協会の活動が、皆さんの健康増進と安心な暮らしに功を奏することを期待してやみません。


 

2024年04月号より
「令和6年度予算が決定」

今年に入り、暖かい2月や雪の降る3月と、大変不安定な天候が続いています。
 また、東京株式市場の乱高下も、普通の生活感覚との違いを実感せざるを得ないような様相を呈しています。
 その様な中、多可町の令和6年度予算が編成され、多可町議会の承認を経て動き始めます。
 今年の予算は多可町始まって以来の大型予算となりました。現在建設中の「生涯学習まちづくりプラザ(あすみる)」や「多可町統合中学校」の建設準備、西脇多可行政事務組合で行う「新ゴミ処理施設」の建設、それに伴う「余熱利用施設」の計画とビッグプロジェクトが重なった予算となっています。
 どの事業も重要で、多可町の将来に向けて整備しなければならない施設です、財政状況を勘案しながら、有利な事業債を活用して実施して参ります。
 そこで代表的な2つの町債を紹介します。
 まず「合併特例事業債」です。これは合併に関わる経費を補助する町債で、平成17年の合併から令和7年度まで利用できる期限付きの町債です。
 事業費の95%を公的な債務として借りることができ、利息も含めた返済額の70%を、交付税として国が補助してくれます。これは期限があり、上限額も決まっています。
 次に「過疎対策事業債」です。これは、過疎化が進んだ地方への町債で、誠に残念なことですが、少子高齢化が進み、令和4年度に多可町全域が過疎指定地域となりました。
 事業費の100%を公的な債務で借り入れることができ、後年度の返済も、70%の交付税措置がある町債です。
 有利な債務ですが長期にわたって返済が必要です。引き続き行財政改革を進め、持続可能なまちづくりに向け、堅実な行政運営を目指します。
 施設が利用できるようになりましたら、多くの皆さんに利用していただきたいと思います。


 

2024年03月号より
「井戸端会議で意見交換」

2025年の冬は、記録的な積雪となり、あちこちで生活に影響する被害が発生しています。
 そんな中ですが、1月24日に、
「兵庫の酒米「山田錦」生産システム」が、日本農業遺産に認定されました。2月10日には、加美山田錦部会の皆さんと、「村米」活動の一環で山形県の秀鳳酒造場を訪問しました。早朝の出発時には、多可町も降雪がありましたが、山形県に到着すると、桁違いの雪の量に驚きました。
 厳しい寒さの中ですが、多可町で育った山田錦が、職人の皆さんの手によって美味しい日本酒となり、多可町に戻ってくることが今から楽しみで仕方ありません。日本の誇る酒米を守り生かしてくださる生産者、酒蔵、関係者の皆さんの努力に改めて感謝いたします。
 また1月26日には、新しい地域コミュニティ(RMP)準備委員会と区長会の共催で「まちじゅう井戸端会議~2040年の多可町に愛を叫ぼう~」が開催されました。
 人口減少や高齢化により、地域の力が衰える中、集落単位の自治組織についても維持が難しい状況が報告されており、多可町もまた例外ではありません。
 そこで、あらゆる地域資源や人財を活用し、地域の連携を主導していく体制づくりを目指し、充て職中心の組織ではなく、個々の力を存分に生かした「場所づくり」を目的に、多可町独自の「地域運営広場(RMP)」づくりを検討しています。
 今回は、丸い段ボールを膝で支える「円卓会議」形式で、中・高校生や子育て世代などあらゆる世代の皆さん、200人以上が参加し、前向きな話し合いをしていただきました。
 コーディネーターを務めていただいた兵庫県地域再生アドバイザーの浅見雅之さんは、このような住民参加の座談会で、しかも多可町の人口規模で200人以上が集うことは、これまでにも前例がないと驚かれており、積極的に意見を交わす光景に、感銘されていました。
 その言葉をお聞きし、とても誇らしく感じました。
 このフォーラムでの意見は、正式に提言として受け取り、新たなコミュニティの場所づくりに役立てたいと思います。


 

2024年02月号より
「大勢投手の強運を実感」

大変穏やかな中で迎えた新春。令和7年は、多可町が20歳を迎える年でもあります。そんな1年の幕開けにふさわしいスーパースターが、1月4日にベルディーホールにやってきました。
 多可町ふるさと親善大使であり、読売巨人軍の守護神の翁田大勢投手です。
 大勢投手には、自主トレーニングや各種のメディアの出演などで忙しい中、ふるさと多可町のために、帰省に合わせて時間を作っていただきました。
 そして、年始の多忙な時期にも関わらず、たくさんの多可町の皆さんに来場いただき、ベルディホールは満席となりました。
 トークの進行役を務めていただいた、元フジテレビアナウンサー田中大貴さんは、小野高校・慶応義塾大学の野球部に所属されており、プロ野球選手並みの野球経験があることから、大勢投手の野球人生や、多可町を想う気持ちを引き出し、イベントは大盛り上がりとなりました。
 また、サインボール20個の抽選会では、大勢投手がくじを引いたのですが、大勢投手の引きの強さ、強運が明らかになるシーンがありました。
 なんと、一番くじで引き当てたのが、彼の小学校当時の担任の先生でした。そして、その先生が、大勢投手の小学校の文集を持参されていたのです。
 その内容は、「僕の夢は、ジャイアンツの選手になり、坂本選手と一緒にプレーして、阿部捕手とバッテリーを組むことです!」というものでした。
阿部捕手は監督に代わっていますが、小学校当時の夢を見事に実現している大勢投手のすごさに会場はどよめき、改めて会場は喜びに包まれました。
メジャーリーガーとして活躍している大谷翔平選手も同様に幼少期からのエピソードがありますが、多可町出身の大勢投手も夢をしっかり実現しているということを多可町の子どもたちに広めたいと感じました。
 令和7年は大勢投手にとっても多可町にとっても大切な1年です。しっかりと「信念」を持って、皆さまと共に歩んでいきたいと思います。


 

2024年01月号より
「成長と結実を願って」

新年、明けましておめでとうございます。
皆さまには、穏やかな新年をお迎えのこととお祝い申し上げます。
 2025年・「巳年」の幕開けです。
ヘビ故に、脱皮を繰り返す再生や成長を象徴する年として、多可町にとっても新たな成長の年となることを期待いたします。
 さて、昨年の元旦は、能登半島地震の衝撃から始まりました。その半年後には、重ねて豪雨災害に見舞われ、改めて、避けられない自然災害に心からお見舞い申し上げます。特に、甚大な被害に遭われた石川県珠洲市は、日本クアオルト協議会の加盟自治体として親交もあり、多可町からも兵庫県と一緒に職員を派遣し、復興を支援してきました。
 しかし、今なお避難所での生活や、インフラの復旧がままならない状況であり、末永い支援が必要と感じています。
 多可町では、自然災害的には大過なく1年が過ぎましたが、被災地域の実情から、もしもの事態に備えることを学んだ1年でもありました。
 そのような中、今年は多可町が誕生して20年という節目の年です。
 今年は、多可町生涯学習まちづくりプラザ「あすみる」も開館します。 隣接には、子育てふれあいセンター「ココミル」もリニューアルオープンします。併せて、旧上下水道センターを改修し、社会福祉協議会が執務を開始されます。
 このように、アスパル周辺に住民サービスの拠点を整備し、既存の多可赤十字病院や多可中学校とともに、皆さまに愛され利用されるエリアにしていきたいと思っています。
 そのために、移動手段の確保についても検討を進めてまいります。
 また、少子高齢化や空き家対策、放棄田問題、山林整備、防災対策など、デジタル技術を賢く活用し、多可町が向かう将来のために、これまで以上に、国や県と連携して政策を展開してまいります。

 私自身、町政2期目の最後の年となります。
「子育てするならダントツ多可町」は、地域社会が総じて子育てを支援していく地域共生社会の仕組みづくりや、医療・保育支援、子どもたちを育てる保護者の支援など、一貫した子育て環境を整備する政策です。
 子育て世代からのお声をお聞きしながら、結実していきます。
 結びにあたり、2025年の新たな年が、20歳を迎える多可町の再出発の年となるよう、邁進してまいります。
 住民の皆さまには、さらなるご理解とご協力をお願いするとともに、ますますのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。


 

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