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2025年12月号より |
3期目への思い 就任のごあいさつ
【通学と暮らしを支える公共交通の最適化】
令和8年4月開校の統合中学校の通学手段として、地域公共交通を積極的に活用します。路線バスの通学を進めることで、運行の安定性と利便性を地域全体で維持し、次代に公共交通を引き継いでいくことが求められます。
また、高齢化の加速に伴い、子どもたちだけでなく、高齢者の移動手段確保が喫緊の課題です。
医療・買物への移動を維持することが、健康や生活の質を保つことに繋がります。
誰もが安心して移動できる町を実現するために、通学・通院・買物・交流という生活動線を1つの設計図で考え、これに見合うサービスの確立と運行の最適化を着実に進めます。
【部活動の「地域展開」で世代をつなぐ学びと文化・スポーツの波及】
多可町では、令和8年度の中学校部活動の完全廃止をふまえ、子どもたちのスポーツ・文化活動の地域展開を進めています。
町・地域・学校が連携しながら、子どもたちの「やってみたい」という思いを「続けていける」環境整備を行うことが必要です。
競技力や表現力の向上はもちろん、経験や体力、年齢に応じて日頃の練習や活躍の場を通して、子どもたちの挑戦が地域の誇りとなり、地域の知恵や技が子どもたちの学びを深める「双方向の循環」となることを目指します。
この地域展開をきっかけに、子どもたちが地域に溶け込み、多彩な分野で力を発揮し、そしてあらゆる世代が交流することで、世代間の協働を促進していきます。
「あすみる」などを核とした地域展開は、生徒の活動機会の均等化と、保護者や指導者の負担軽減を両立させながら、学び・文化・スポーツを世代でつなぐ多可町ならではの取り組みです。
地域への完全展開までに、まだまだ越えなければならない課題はありますが、産みの苦しみを関係者と分かち合いながら、着実に広げ、まち全体を舞台にした生涯の学びと挑戦の輪を作っていきます。
【RMPで育む「支え合いの循環」と「集落の安心網」】
今年の3月に、住民の皆さんで構成されたRMP準備委員会から「RMPまちづくり宣言」を受け取りました。宣言には、世代や背景、国籍や立場を越えて壹人一人がつながり、助け合い、楽しみながら活躍することで、多可町というプランターに色とりどりの花を咲かせ、希望の花が咲き誇る町を目指すという、温かく力強い思いが込められています。
高齢化が進む中で、買物支援や通院の付き添い、見守りや声かけなど、日常生活を支える細やかなニーズが確実に増えています。
各区の地域局が、このRMPの拠点となるように進め、地域ボランティアや事業者、社会福祉協議会、行政がひとつの線でつながる体制を整え、地域の困りごとに対して人や場所をつなぎ、寄り添う地域づくりを進めます。
【一人一人の力を集結させ、一歩一歩確実に前へ】
若年層の規模縮小に伴う少子化、高齢化が進むことで、医療・福祉・地域交通など、あらゆる分野で住民の皆さまへの負担が大きくなります。
この人口問題に正面から取り組み、若い世代が「多可町で挑戦したい」と思える舞台を整え、その挑戦を、技術と知恵を持つ高齢世代が支えるまちづくりを進めることが重要です。
重要課題が山積する3期目ですが、私たち行政が、現場目線で課題を捉え、限られた財源の中で、事業の目的・成果・費用対効果などを今一度明確にします。そして、住民の皆さまの安心と将来の負担軽減の両立を図るとともに、民間の知恵と機動力、地域の多様な力を一つの力に束ねることで、誰もが、住みたい町、住み続けたい町と思える多可町へ、一歩一歩丁寧に確実に前進させていきます。
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2025年11月号より |
稲穂のようにしなやかで心(しん)のある町づくりを
10月の3連休は、町内の各地で秋祭りが行われました。天気にも恵まれましたが、予想以上の暑さに、乾杯のお酒も進んだのではないでしょうか。
そんな中、町内の圃場には、山田錦の稲穂が、黄金色に染まりながら撓わに頭を垂れ、収穫の時期を迎えました。農家の皆さんには、記録的な猛暑の中での農作業は、心身ともに過酷であったと存じます。
多可町の山田錦は、その品質向上や収量の確保を目的に、確実な受入先となる蔵元との間で、「村米制度」の関係が長年築かれてきました。
10月になると、蔵元から山田錦の出来映えを確認するために現地を訪れる「検見(けみ)」という交流事業があります。
この「検見」には、酒蔵の社長や酒杜氏など、酒蔵の重鎮が多可町の圃場を訪れます。今年は猛暑の影響が心配ではあるものの、台風などの災害もなく収穫期を迎えており、「検見」においても十分満足いただける出来映えであったようで、生産農家にとっては一安心といったところだと思います。
行政課題としては、次年度の予算編成に向けて、今年度の事務事業評価を行うシーズンとなってきます。
各課の業務の達成状況や遅延状況、そして今後の課題を職員間で共有して、課題解決に向けて協議検討し、次年度の政策展開や予算の準備に当たって参ります。
11月は4年に一度の選挙を迎えます。
行政課題の評価とともに、町民の声をしっかりお聞きし、持続可能な自治体運営に邁進して参ります。
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2025年10月号より |
災害に強い町、敬老文化のまち
暦のうえでは秋ですが、大変暑い気候が続いており、秋を感じられないのではと心配になるほどです。
しかし、田んぼには収穫を待って、十分に頭を垂れた黄金色の稲穂が風に波打っています。この季節は稲穂の大敵である台風による災害も心配な時期で、無事に収穫できることを祈るばかりです。
日本各地でも災害が発生しており、町では災害に備えるため、9月7日に「多可町防災訓練」を実施しました。
今回の訓練は、未明からの豪雨により、各地で浸水・土砂災害が発生した、との想定で、各集落の自主防災組織や消防団の協力を得ながら避難訓練を中心に計画しました。
早朝より、住民自らの避難訓練や、消防団による消火訓練の指導など、皆さん真剣に取り組んでいただきました。
役場職員も、災害対策本部の設置訓練や、情報伝達、要支援者の安否確認など、災害対策の基本を確認するとともに、実際に避難所を開設し、その運営訓練も行いました。
あすみるでは、避難所設備として、仮設トイレやテントの設営、女性防災チームによるアルファ化米とカレーの炊き出しを行い、参加いただいた皆さんにも本番さながらの訓練を実感していただきました。
そして、9月15日には日本で一番歴史の長い、敬老の日の式典「喜寿敬老会」を、ベルディーホールで行い、今年喜寿を迎えられる350人のうち、79人に参加いただき、食事や余興などをお楽しみいただきました。
まだまだ皆さんお若く、「元気な高齢者は多可町の財産です」この言葉を実感しています。
皆さんのご健勝を祈るとともに、多可町が長年培ってきた敬老の精神を守り、これからも「敬老文化のまち」を受け継いでいきます。
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2025年09月号より |
式典・イベント盛況御礼
7月は、隣の丹波市が一時、全国最高気温41.2度を記録するなど、連日40度を超える猛暑日が続き、8月のお盆を過ぎてもなお、厳しい暑さが続いています。
多可町でも、少雨による干ばつで、翠明湖も取水制限されるなど、農作物への影響も心配され、災害級の真夏日となっています。
そんな中、暑気払いとして50%のプレミアム付き「多可町プレミアム商品券」の販売を8月から開始しています。町制20周年を記念し、過去最高のプレミアム率となっていますので、この機会ににぜひご利用ください。
さて、8月3日に、多可町制20周年記念式典をベルディーホールで開催しました。式典には、国会議員の皆様をはじめ、内藤兵衛県会議員や、7月の参議院議員選挙で初当選された多可町出身の見坂茂範参議院議員といった皆様にご臨席いただき、厳かに挙行することができました。
式辞において「多可町は住民の皆様の情熱と活力に支えられている」と挨拶し、20年間各方面でお世話になった皆さんに、功労・栄誉表彰ならびに感謝状を贈呈いたしました。
また、式典のオープニングとフィナーレには、多可町播州歌舞伎クラブと多可町合同コーラスグループの皆さんによる素晴らしい舞台があり、多可町らしさ溢れる文化の香り高い演出に大きな拍手が贈られました。本番に向け、連日練習していただきましたことに心から感謝申しあげます。
さらに、あすみるでは、記念イベント「あすみるEXPO2025」を同日開催しました。住民の皆さんの自主的な企画があすみる館内、そして周辺で行われ、終日、来場者のにぎやかな声で溢れました。
式典およびイベントにご協力いただいた皆さんには心から感謝いたします。これからも、町制20周年を足がかりに、「住みたい町、住み続けたい町、多可町」を住民の皆さんとともに、さらに目指していきます。
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2025年08月号より |
酒米「山田錦」を守り継ぐ
梅雨が明け、非常に暑い日が続いており、毎日熱中症警戒アラートが発令されている状況です。皆さん、休憩や水分を十分とり、熱中症対策をお願いします。
8月3日には多可町20周年記念式典を計画しており、あすみるでも「あすみるEXPO2025」と称したイベントを開催します。
暑い中のイベントになると思いますが、熱中症対策に十分配慮して開催いたしますので、ぜひご参加ください。
さて、この猛暑の中ですが、多可町の農家の皆さんは、山田錦の生産に精力的に取り組んでおられます。この気候では、これまで通りの肥培管理で品質を確保するのが困難で、作付けの時期や肥料そして灌水方法に新たな検討が求められている状況です。
これに加えて、今年は「令和の米騒動」と言われる、米の高騰傾向が見られ、今後収穫される新米の価格にも影響が出ることが懸念されます。
一方、酒米の山田錦は、主に酒蔵が購入するため、需要と供給のバランスの崩れによる価格の急変はありません。そのため、食用米が高騰し、酒米を超える価格となることが予想されます。
また、多可町の酒米農家は、「村米制度」で酒蔵との契約に基づいて生産していることから、その傾向は強くなります。したがって、山田錦を生産するより、食用米を生産するほうが短期的に有利だという状況になることも考えられます。
山田錦は高温に弱く、生産が難しい性質であること、さらに食用米と価格が逆転する状況になった場合、作付けの減少が心配され、確保が重要となります。
今年、日本農業遺産として認定された「兵庫の酒米「山田錦」生産システム」の本質は、酒蔵と生産農家の相互の信頼関係に基づいた有機的な関係です。このシステムを継承し、多可町の基幹産業である農業を守る施策が必要と感じています。
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2025年07月号より |
万博で多可町PR!
梅雨の季節となりました。
圃場は田植えの最盛期で、田起こし状態の灰色から、水田の銀色に、そして田植え後の緑色にと、圃場の色が北部から順に、まだら模様が南下する最高の季節だと私は思っています。
さて、現在大阪で開催されている大阪・関西万博で、5月26日から30日にかけて「ひょうごフィールドパビリオンフェスティバル2025」が開催され、私も初日に西脇市長・加東市長とステージに登壇し、多可町をPRしました。
この日は、多可町っ子も多数在籍する、西脇高校生活情報科の生徒による播州織ファッションショーも行われ、たくさんの観客を集めました。
ショーで着用した衣装は、播州織を素材に生徒がデザイン・製作したもので、そのファッションセンスや社会や時代を反映した表現に魅了されました。生徒たちの立ち振る舞いや熱気から、「本気度」が伝わるすばらしいショーでした。
その他、2市1町の特産品展示販売も行われ、多可町は山田錦発祥のまちとして、3つの酒蔵の日本酒を試飲提供し、大いににぎわいました。
さてここで、多可町制20周年記念イベントに関するビッグニュースです。8月3日の記念式典の前夜祭として、2日に「松平健マツケンサンバコンサート2025」をベルディホールで開催することが決まりました。コンサートの実現に尽力していただいた文化会館評議委員の方々や、関係者のご努力に深く感謝します。
ぜひチケットを購入し、賑やかにサンバを楽しんでください。
5月から開始した20周年カウントダウンフォト企画も好評をいただいています。
記念式典まで残り1カ月。住民の皆さんと一緒に多可町をどんどん盛り上げて参ります。
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2025年06月号より |
住民パワーがまちの宝!
今年の大型連休はいかがお過ごしでしたか。5月は、多可町で住民主体のイベントが数多く開催されました。
4月27日には、子育て世代のお母さんたちが企画した「夢見る校長先生」上映会と子どもマルシェが、ベルディーホールで行われました。
映画上映の前後には、子どもたちの自主性を大切にしたマルシェが開かれ、交流の輪が広がっていました。
同じ日、八千代プラザで「第6回YACHIYOつながるFESTIVAL」が開催されました。これも住民主体の企画で、八千代から、人や地域や未来に繋がりをと企画されたイベントで、1,000人以上が来場されました。
また、5月6日には、高校生主体の「TAKA Fes YOUNG ROCK2025」がベルディーホールで開催されました。
今年は、北播磨の高校生バンド6組が参加し、若者世代や音楽フェスに行く機会がない世代にも、身近なホールで、たくさんの人に体感いただきました。
さらに、5月11日には多可町女性活躍推進グループ「たからもん」主催で、あすを夢見る多可町の「すごいすと」と称して、多可町を愛し、活躍される方々を一堂に集め、今後の多可町のまちづくりを考える、女性中心のイベントが開催されました。
どの事業も、住民自らの企画発案、そして計画・実施と、町民のパワーが発揮された事業ばかりです。皆さんの今後の更なる活躍を期待してやみません。
これに加えて、多可町では8月3日の20周年記念式典に向けて、「20周年カウントダウンフォト企画」をスタートさせています。80組の応募をいただき、5月15日からSNSなどで発信しています。ぜひ皆さんもご覧いただき、20周年記念事業に向けて気持ちを盛り上げていただきたいと思います。
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2025年05月号より |
「あすみる」待望のオープン
新年度を迎え、桜が咲き始めた4月3日。多可町生涯学習まちづくりプラザ「あすみる」の開館式を開催しました。
当日は天候にも恵まれ、穏やかな晴天のもと、たくさんの皆さんの見守る中、式典を行うことができました。
この「あすみる」は、住民の皆さんの想い、そして町の夢と希望をめいっぱい詰め込み、細部まで工夫を凝らした施設です。式典中に上映された工事の記録動画(制作・神崎・和以貴特定建設工事共同企業体)には、基礎工事から完成までの様子が記録されており、作業工程ごとに徐々に仕上がっていく様子に、感極まるものがありました。
また、最後に多可町播州歌舞伎クラブによる「寿式三番叟」の披露があり、「あすみる」のスタートにふさわしい素晴らしい式典になりました。
さて、「あすみる」内にリニューアルオープンした多可町図書館に入ると、最初に目に入るのが天井の造りです。これは、木造小屋組構造と言って、自然の木とその幹が屋根を支えているような造りとなっており、まるで森の中で本を読んでいるような感覚になります。
この構造は大変難しい木造の軸組手法で、高度な施工管理技術が必要です。施工者および監理者の方々の高い技術力に心から感謝申し上げます。
この他にも、防音完備の音楽スタジオ、和室、会議室、ホビールーム、自由に使えるフリールーム、そしてチャレンジキッチン「レシェンテ」など、あらゆる活動が実現できる設備が充実しています。
隣接する子育てふれあいセンター「ココミル」もリニューアルオープンし、「あすみる」に合わせて、土日も開館することとなりました。
子どもからシニア世代まで、あらゆる世代が、学び、交流し、そこから出会いや賑わいが生まれる、まさに町の明日が生まれる施設です。
皆さんに利用していただくことで、施設は育ちます。
ぜひたくさんのご利用、ご来館をお待ちしています。
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2025年04月号より |
合併以降、最大の予算額
令和7年度(2025年)の多可町当初予算は、多可町誕生以降、最大の予算額となりました。
一般会計の総額は172億9千万円と、前年度比で3.5%の増額、特別会計と合わせると、総額270億9千万円となり、総額でも前年度比で1.7%の増額となっています。
主要事業としては、統合中学校整備関連事業にかかる費用や、跡地活用事業、そして新ごみ処理施設建設事業負担金、防災行政無線設備の更新、道路などの生活基盤整備やデジタル化推進事業などがあります。
大きな予算となりますが、どの事業も町の将来に必要かつ早急な整備が求められる事業です。
特に、建設事業や解体撤去事業には国・県の補助事業を活用するとともに、有利な起債を最大限活用して、長期にわたる財政計画を立てて実施していきます。
4月3日には、多可町生涯学習まちづくりプラザ(あすみる)がオープンします。
館内には、図書館をはじめ、シェアキッチンや音楽室、学習スペースやフリールームなどを整備し、夢や希望を実現できる貸館施設としてどんどん利用していただきたいと願っています。
さらに、新規事業として、防犯カメラ設置費用を補助する「見守りカメラ購入補助」や、子どもたちの不登校やひきこもりを予防するために、医療機関と連携して療育や相談を受ける機会を確保する「療育相談事業」、乳児および2才未満の幼児の保護者等に対して、紙おむつやミルク、乳幼児用品などの育児用品の購入費用を一部助成する「すくすくたかっこ応援給付事業」などがスタートします。
私のスローガンは「住みたい町・住み続けたい町へ」です。人口減少が進む中、多可町の社会機能や地域活力を維持するためには、若い世代から愛され、選ばれる魅力的なまちづくりを進めることが重要です。
皆さんには、あらゆる行政サービスを理解いただき、生活の中で存分に活用いただく、そして行政がしっかりと事業を動かす。その中で「生きた予算」として町の成長に繋がるよう、ご協力よろしくお願いします。
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2025年03月号より |
井戸端会議で意見交換
2025年の冬は、記録的な積雪となり、あちこちで生活に影響する被害が発生しています。
そんな中ですが、1月24日に、
「兵庫の酒米「山田錦」生産システム」が、日本農業遺産に認定されました。2月10日には、加美山田錦部会の皆さんと、「村米」活動の一環で山形県の秀鳳酒造場を訪問しました。早朝の出発時には、多可町も降雪がありましたが、山形県に到着すると、桁違いの雪の量に驚きました。
厳しい寒さの中ですが、多可町で育った山田錦が、職人の皆さんの手によって美味しい日本酒となり、多可町に戻ってくることが今から楽しみで仕方ありません。日本の誇る酒米を守り生かしてくださる生産者、酒蔵、関係者の皆さんの努力に改めて感謝いたします。
また1月26日には、新しい地域コミュニティ(RMP)準備委員会と区長会の共催で「まちじゅう井戸端会議~2040年の多可町に愛を叫ぼう~」が開催されました。
人口減少や高齢化により、地域の力が衰える中、集落単位の自治組織についても維持が難しい状況が報告されており、多可町もまた例外ではありません。
そこで、あらゆる地域資源や人財を活用し、地域の連携を主導していく体制づくりを目指し、充て職中心の組織ではなく、個々の力を存分に生かした「場所づくり」を目的に、多可町独自の「地域運営広場(RMP)」づくりを検討しています。
今回は、丸い段ボールを膝で支える「円卓会議」形式で、中・高校生や子育て世代などあらゆる世代の皆さん、200人以上が参加し、前向きな話し合いをしていただきました。
コーディネーターを務めていただいた兵庫県地域再生アドバイザーの浅見雅之さんは、このような住民参加の座談会で、しかも多可町の人口規模で200人以上が集うことは、これまでにも前例がないと驚かれており、積極的に意見を交わす光景に、感銘されていました。
その言葉をお聞きし、とても誇らしく感じました。
このフォーラムでの意見は、正式に提言として受け取り、新たなコミュニティの場所づくりに役立てたいと思います。
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2025年02月号より |
大勢投手の強運を実感
大変穏やかな中で迎えた新春。令和7年は、多可町が20歳を迎える年でもあります。そんな1年の幕開けにふさわしいスーパースターが、1月4日にベルディーホールにやってきました。
多可町ふるさと親善大使であり、読売巨人軍の守護神の翁田大勢投手です。
大勢投手には、自主トレーニングや各種のメディアの出演などで忙しい中、ふるさと多可町のために、帰省に合わせて時間を作っていただきました。
そして、年始の多忙な時期にも関わらず、たくさんの多可町の皆さんに来場いただき、ベルディホールは満席となりました。
トークの進行役を務めていただいた、元フジテレビアナウンサー田中大貴さんは、小野高校・慶応義塾大学の野球部に所属されており、プロ野球選手並みの野球経験があることから、大勢投手の野球人生や、多可町を想う気持ちを引き出し、イベントは大盛り上がりとなりました。
また、サインボール20個の抽選会では、大勢投手がくじを引いたのですが、大勢投手の引きの強さ、強運が明らかになるシーンがありました。
なんと、一番くじで引き当てたのが、彼の小学校当時の担任の先生でした。そして、その先生が、大勢投手の小学校の文集を持参されていたのです。
その内容は、「僕の夢は、ジャイアンツの選手になり、坂本選手と一緒にプレーして、阿部捕手とバッテリーを組むことです!」というものでした。
阿部捕手は監督に代わっていますが、小学校当時の夢を見事に実現している大勢投手のすごさに会場はどよめき、改めて会場は喜びに包まれました。
メジャーリーガーとして活躍している大谷翔平選手も同様に幼少期からのエピソードがありますが、多可町出身の大勢投手も夢をしっかり実現しているということを多可町の子どもたちに広めたいと感じました。
令和7年は大勢投手にとっても多可町にとっても大切な1年です。しっかりと「信念」を持って、皆さまと共に歩んでいきたいと思います。
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2025年01月号より |
成長と結実を願って
新年、明けましておめでとうございます。
皆さまには、穏やかな新年をお迎えのこととお祝い申し上げます。
2025年・「巳年」の幕開けです。
ヘビ故に、脱皮を繰り返す再生や成長を象徴する年として、多可町にとっても新たな成長の年となることを期待いたします。
さて、昨年の元旦は、能登半島地震の衝撃から始まりました。その半年後には、重ねて豪雨災害に見舞われ、改めて、避けられない自然災害に心からお見舞い申し上げます。特に、甚大な被害に遭われた石川県珠洲市は、日本クアオルト協議会の加盟自治体として親交もあり、多可町からも兵庫県と一緒に職員を派遣し、復興を支援してきました。
しかし、今なお避難所での生活や、インフラの復旧がままならない状況であり、末永い支援が必要と感じています。
多可町では、自然災害的には大過なく1年が過ぎましたが、被災地域の実情から、もしもの事態に備えることを学んだ1年でもありました。
そのような中、今年は多可町が誕生して20年という節目の年です。
今年は、多可町生涯学習まちづくりプラザ「あすみる」も開館します。 隣接には、子育てふれあいセンター「ココミル」もリニューアルオープンします。併せて、旧上下水道センターを改修し、社会福祉協議会が執務を開始されます。
このように、アスパル周辺に住民サービスの拠点を整備し、既存の多可赤十字病院や多可中学校とともに、皆さまに愛され利用されるエリアにしていきたいと思っています。
そのために、移動手段の確保についても検討を進めてまいります。
また、少子高齢化や空き家対策、放棄田問題、山林整備、防災対策など、デジタル技術を賢く活用し、多可町が向かう将来のために、これまで以上に、国や県と連携して政策を展開してまいります。
私自身、町政2期目の最後の年となります。
「子育てするならダントツ多可町」は、地域社会が総じて子育てを支援していく地域共生社会の仕組みづくりや、医療・保育支援、子どもたちを育てる保護者の支援など、一貫した子育て環境を整備する政策です。
子育て世代からのお声をお聞きしながら、結実していきます。
結びにあたり、2025年の新たな年が、20歳を迎える多可町の再出発の年となるよう、邁進してまいります。
住民の皆さまには、さらなるご理解とご協力をお願いするとともに、ますますのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
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