町長室

町長からこんにちは(広報たかより)


2025年07月号より
万博で多可町PR!

梅雨の季節となりました。
 圃場は田植えの最盛期で、田起こし状態の灰色から、水田の銀色に、そして田植え後の緑色にと、圃場の色が北部から順に、まだら模様が南下する最高の季節だと私は思っています。
 さて、現在大阪で開催されている大阪・関西万博で、5月26日から30日にかけて「ひょうごフィールドパビリオンフェスティバル2025」が開催され、私も初日に西脇市長・加東市長とステージに登壇し、多可町をPRしました。
 この日は、多可町っ子も多数在籍する、西脇高校生活情報科の生徒による播州織ファッションショーも行われ、たくさんの観客を集めました。
 ショーで着用した衣装は、播州織を素材に生徒がデザイン・製作したもので、そのファッションセンスや社会や時代を反映した表現に魅了されました。生徒たちの立ち振る舞いや熱気から、「本気度」が伝わるすばらしいショーでした。
 その他、2市1町の特産品展示販売も行われ、多可町は山田錦発祥のまちとして、3つの酒蔵の日本酒を試飲提供し、大いににぎわいました。
 さてここで、多可町制20周年記念イベントに関するビッグニュースです。8月3日の記念式典の前夜祭として、2日に「松平健マツケンサンバコンサート2025」をベルディホールで開催することが決まりました。コンサートの実現に尽力していただいた文化会館評議委員の方々や、関係者のご努力に深く感謝します。
 ぜひチケットを購入し、賑やかにサンバを楽しんでください。
 5月から開始した20周年カウントダウンフォト企画も好評をいただいています。
 記念式典まで残り1カ月。住民の皆さんと一緒に多可町をどんどん盛り上げて参ります。


 

2025年06月号より
住民パワーがまちの宝!

今年の大型連休はいかがお過ごしでしたか。5月は、多可町で住民主体のイベントが数多く開催されました。
 4月27日には、子育て世代のお母さんたちが企画した「夢見る校長先生」上映会と子どもマルシェが、ベルディーホールで行われました。
 映画上映の前後には、子どもたちの自主性を大切にしたマルシェが開かれ、交流の輪が広がっていました。
 同じ日、八千代プラザで「第6回YACHIYOつながるFESTIVAL」が開催されました。これも住民主体の企画で、八千代から、人や地域や未来に繋がりをと企画されたイベントで、1,000人以上が来場されました。
 また、5月6日には、高校生主体の「TAKA Fes YOUNG ROCK2025」がベルディーホールで開催されました。
 今年は、北播磨の高校生バンド6組が参加し、若者世代や音楽フェスに行く機会がない世代にも、身近なホールで、たくさんの人に体感いただきました。
 さらに、5月11日には多可町女性活躍推進グループ「たからもん」主催で、あすを夢見る多可町の「すごいすと」と称して、多可町を愛し、活躍される方々を一堂に集め、今後の多可町のまちづくりを考える、女性中心のイベントが開催されました。
 どの事業も、住民自らの企画発案、そして計画・実施と、町民のパワーが発揮された事業ばかりです。皆さんの今後の更なる活躍を期待してやみません。
 これに加えて、多可町では8月3日の20周年記念式典に向けて、「20周年カウントダウンフォト企画」をスタートさせています。80組の応募をいただき、5月15日からSNSなどで発信しています。ぜひ皆さんもご覧いただき、20周年記念事業に向けて気持ちを盛り上げていただきたいと思います。


 

2025年05月号より
「あすみる」待望のオープン

新年度を迎え、桜が咲き始めた4月3日。多可町生涯学習まちづくりプラザ「あすみる」の開館式を開催しました。
 当日は天候にも恵まれ、穏やかな晴天のもと、たくさんの皆さんの見守る中、式典を行うことができました。
 この「あすみる」は、住民の皆さんの想い、そして町の夢と希望をめいっぱい詰め込み、細部まで工夫を凝らした施設です。式典中に上映された工事の記録動画(制作・神崎・和以貴特定建設工事共同企業体)には、基礎工事から完成までの様子が記録されており、作業工程ごとに徐々に仕上がっていく様子に、感極まるものがありました。
 また、最後に多可町播州歌舞伎クラブによる「寿式三番叟」の披露があり、「あすみる」のスタートにふさわしい素晴らしい式典になりました。
 さて、「あすみる」内にリニューアルオープンした多可町図書館に入ると、最初に目に入るのが天井の造りです。これは、木造小屋組構造と言って、自然の木とその幹が屋根を支えているような造りとなっており、まるで森の中で本を読んでいるような感覚になります。
 この構造は大変難しい木造の軸組手法で、高度な施工管理技術が必要です。施工者および監理者の方々の高い技術力に心から感謝申し上げます。
 この他にも、防音完備の音楽スタジオ、和室、会議室、ホビールーム、自由に使えるフリールーム、そしてチャレンジキッチン「レシェンテ」など、あらゆる活動が実現できる設備が充実しています。
 隣接する子育てふれあいセンター「ココミル」もリニューアルオープンし、「あすみる」に合わせて、土日も開館することとなりました。
 子どもからシニア世代まで、あらゆる世代が、学び、交流し、そこから出会いや賑わいが生まれる、まさに町の明日が生まれる施設です。
 皆さんに利用していただくことで、施設は育ちます。 
 ぜひたくさんのご利用、ご来館をお待ちしています。


 

2025年04月号より
合併以降、最大の予算額

令和7年度(2025年)の多可町当初予算は、多可町誕生以降、最大の予算額となりました。
 一般会計の総額は172億9千万円と、前年度比で3.5%の増額、特別会計と合わせると、総額270億9千万円となり、総額でも前年度比で1.7%の増額となっています。
 主要事業としては、統合中学校整備関連事業にかかる費用や、跡地活用事業、そして新ごみ処理施設建設事業負担金、防災行政無線設備の更新、道路などの生活基盤整備やデジタル化推進事業などがあります。
 大きな予算となりますが、どの事業も町の将来に必要かつ早急な整備が求められる事業です。
 特に、建設事業や解体撤去事業には国・県の補助事業を活用するとともに、有利な起債を最大限活用して、長期にわたる財政計画を立てて実施していきます。
 4月3日には、多可町生涯学習まちづくりプラザ(あすみる)がオープンします。
 館内には、図書館をはじめ、シェアキッチンや音楽室、学習スペースやフリールームなどを整備し、夢や希望を実現できる貸館施設としてどんどん利用していただきたいと願っています。
 さらに、新規事業として、防犯カメラ設置費用を補助する「見守りカメラ購入補助」や、子どもたちの不登校やひきこもりを予防するために、医療機関と連携して療育や相談を受ける機会を確保する「療育相談事業」、乳児および2才未満の幼児の保護者等に対して、紙おむつやミルク、乳幼児用品などの育児用品の購入費用を一部助成する「すくすくたかっこ応援給付事業」などがスタートします。
 私のスローガンは「住みたい町・住み続けたい町へ」です。人口減少が進む中、多可町の社会機能や地域活力を維持するためには、若い世代から愛され、選ばれる魅力的なまちづくりを進めることが重要です。
 皆さんには、あらゆる行政サービスを理解いただき、生活の中で存分に活用いただく、そして行政がしっかりと事業を動かす。その中で「生きた予算」として町の成長に繋がるよう、ご協力よろしくお願いします。


 

2025年03月号より
井戸端会議で意見交換

2025年の冬は、記録的な積雪となり、あちこちで生活に影響する被害が発生しています。
 そんな中ですが、1月24日に、
「兵庫の酒米「山田錦」生産システム」が、日本農業遺産に認定されました。2月10日には、加美山田錦部会の皆さんと、「村米」活動の一環で山形県の秀鳳酒造場を訪問しました。早朝の出発時には、多可町も降雪がありましたが、山形県に到着すると、桁違いの雪の量に驚きました。
 厳しい寒さの中ですが、多可町で育った山田錦が、職人の皆さんの手によって美味しい日本酒となり、多可町に戻ってくることが今から楽しみで仕方ありません。日本の誇る酒米を守り生かしてくださる生産者、酒蔵、関係者の皆さんの努力に改めて感謝いたします。
 また1月26日には、新しい地域コミュニティ(RMP)準備委員会と区長会の共催で「まちじゅう井戸端会議~2040年の多可町に愛を叫ぼう~」が開催されました。
 人口減少や高齢化により、地域の力が衰える中、集落単位の自治組織についても維持が難しい状況が報告されており、多可町もまた例外ではありません。
 そこで、あらゆる地域資源や人財を活用し、地域の連携を主導していく体制づくりを目指し、充て職中心の組織ではなく、個々の力を存分に生かした「場所づくり」を目的に、多可町独自の「地域運営広場(RMP)」づくりを検討しています。
 今回は、丸い段ボールを膝で支える「円卓会議」形式で、中・高校生や子育て世代などあらゆる世代の皆さん、200人以上が参加し、前向きな話し合いをしていただきました。
 コーディネーターを務めていただいた兵庫県地域再生アドバイザーの浅見雅之さんは、このような住民参加の座談会で、しかも多可町の人口規模で200人以上が集うことは、これまでにも前例がないと驚かれており、積極的に意見を交わす光景に、感銘されていました。
 その言葉をお聞きし、とても誇らしく感じました。
 このフォーラムでの意見は、正式に提言として受け取り、新たなコミュニティの場所づくりに役立てたいと思います。


 

2025年02月号より
大勢投手の強運を実感

大変穏やかな中で迎えた新春。令和7年は、多可町が20歳を迎える年でもあります。そんな1年の幕開けにふさわしいスーパースターが、1月4日にベルディーホールにやってきました。
 多可町ふるさと親善大使であり、読売巨人軍の守護神の翁田大勢投手です。
 大勢投手には、自主トレーニングや各種のメディアの出演などで忙しい中、ふるさと多可町のために、帰省に合わせて時間を作っていただきました。
 そして、年始の多忙な時期にも関わらず、たくさんの多可町の皆さんに来場いただき、ベルディホールは満席となりました。
 トークの進行役を務めていただいた、元フジテレビアナウンサー田中大貴さんは、小野高校・慶応義塾大学の野球部に所属されており、プロ野球選手並みの野球経験があることから、大勢投手の野球人生や、多可町を想う気持ちを引き出し、イベントは大盛り上がりとなりました。
 また、サインボール20個の抽選会では、大勢投手がくじを引いたのですが、大勢投手の引きの強さ、強運が明らかになるシーンがありました。
 なんと、一番くじで引き当てたのが、彼の小学校当時の担任の先生でした。そして、その先生が、大勢投手の小学校の文集を持参されていたのです。
 その内容は、「僕の夢は、ジャイアンツの選手になり、坂本選手と一緒にプレーして、阿部捕手とバッテリーを組むことです!」というものでした。
阿部捕手は監督に代わっていますが、小学校当時の夢を見事に実現している大勢投手のすごさに会場はどよめき、改めて会場は喜びに包まれました。
メジャーリーガーとして活躍している大谷翔平選手も同様に幼少期からのエピソードがありますが、多可町出身の大勢投手も夢をしっかり実現しているということを多可町の子どもたちに広めたいと感じました。
 令和7年は大勢投手にとっても多可町にとっても大切な1年です。しっかりと「信念」を持って、皆さまと共に歩んでいきたいと思います。


 

2025年01月号より
成長と結実を願って

新年、明けましておめでとうございます。
皆さまには、穏やかな新年をお迎えのこととお祝い申し上げます。
 2025年・「巳年」の幕開けです。
ヘビ故に、脱皮を繰り返す再生や成長を象徴する年として、多可町にとっても新たな成長の年となることを期待いたします。
 さて、昨年の元旦は、能登半島地震の衝撃から始まりました。その半年後には、重ねて豪雨災害に見舞われ、改めて、避けられない自然災害に心からお見舞い申し上げます。特に、甚大な被害に遭われた石川県珠洲市は、日本クアオルト協議会の加盟自治体として親交もあり、多可町からも兵庫県と一緒に職員を派遣し、復興を支援してきました。
 しかし、今なお避難所での生活や、インフラの復旧がままならない状況であり、末永い支援が必要と感じています。
 多可町では、自然災害的には大過なく1年が過ぎましたが、被災地域の実情から、もしもの事態に備えることを学んだ1年でもありました。
 そのような中、今年は多可町が誕生して20年という節目の年です。
 今年は、多可町生涯学習まちづくりプラザ「あすみる」も開館します。 隣接には、子育てふれあいセンター「ココミル」もリニューアルオープンします。併せて、旧上下水道センターを改修し、社会福祉協議会が執務を開始されます。
 このように、アスパル周辺に住民サービスの拠点を整備し、既存の多可赤十字病院や多可中学校とともに、皆さまに愛され利用されるエリアにしていきたいと思っています。
 そのために、移動手段の確保についても検討を進めてまいります。
 また、少子高齢化や空き家対策、放棄田問題、山林整備、防災対策など、デジタル技術を賢く活用し、多可町が向かう将来のために、これまで以上に、国や県と連携して政策を展開してまいります。

 私自身、町政2期目の最後の年となります。
「子育てするならダントツ多可町」は、地域社会が総じて子育てを支援していく地域共生社会の仕組みづくりや、医療・保育支援、子どもたちを育てる保護者の支援など、一貫した子育て環境を整備する政策です。
 子育て世代からのお声をお聞きしながら、結実していきます。
 結びにあたり、2025年の新たな年が、20歳を迎える多可町の再出発の年となるよう、邁進してまいります。
 住民の皆さまには、さらなるご理解とご協力をお願いするとともに、ますますのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。


 

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