町長室

町長からこんにちは(広報たかより)


2022年12月号より
皆さん、「東京詣」をご存知ですか?
 「東京詣」は、地方行政の11月定例行事で、昨年まではコロナウイルスの感染拡大で規模を縮小して行われていましたが、今年は従前の形に近づきつつあります。
 特に、11月の第3週は全国の町村長大会や市長大会が計画され、この大会に合わせて要望活動が盛んに行われるため、千代田区界隈は大勢のスーツ姿の行列で大変混雑します。
 私も11月中は7日間の東京出張がありました。
 次年度の国の予算編成に合わせて、財務省や国土交通省・農林水産省・経済産業省、兵庫県選出の衆参両院の国会議員の皆さんに、予定している事業を説明し、新年度予算編成に組み込んでもらうようお願いに回りました。 
 東京での訪問先は、主に霞ヶ関や千代田区周辺になりますが、その辺りは国の重要施設が林立している地区でもあり大変きれいに整備されています。管理された緑や整然とならんだ構造物で「日本の中心」を物語っており、これまでに大きな財政投資が行われてきたことを感じます。
 さらに、毎年新たな建築物や構築物ができており、さらに充実したインフラ整備が進められています。正直な感想として「まだ投資するのか?」と思うくらいです。
 そのような中ですが、田舎暮らしへの新たな評価も始まりつつあります。多可町にも都会から家族ぐるみで移住する皆さんが増えています。
 多可町は「子育てするならダントツ多可町」を具現化するため、しっかり子育て予算を確保していきます。
 これに加え、東京と同様までは難しいですが、産業振興のための道路整備や、安全・安心のためのインフラ整備に国・県の財政支援が得られるよう、しっかり要望していきたいと考えています。
 そろそろ田舎に目を向けて欲しいとの感情と相まって、地方自治体の現状を説明し、予算確保にさらに力を入れていきます。


 

2022年11月号より
初秋を感じる9月29日・30日に、多可町で「第7回日本クアオルト協議会全国大会」が、エーデルささゆりとベルディーホールを拠点に、盛大に開催されました。
 大会初日は、基調講演として「運動や地域資源を活用する健康経営」と題して、全国健康保険協会安藤理事長より、医療費の増大に対する健康産業の意味を講演いただきました。
 続いて、「医療分野で活用するクアオルト健康ウォーキングとその効果」と題して、岐阜市民病院湊口医師から、クアオルトの健康効果のエビデンスについて講演いただきました。
 2日目は、実際に多可町のクアオルトコースを歩き、コースの講評をいただきました。両日とも天候に恵まれ、多可町でのクアオルト実施主体である「(一社)多可の森健康協会」への高評価とともに、大成功で終えることができました。
 多可の森健康協会では、地域の皆さんの健康づくりを目的に、自然を活用する運動療法として、健康ウォーキングを開催しています。 これは、運動負荷を計測した傾斜のある自然のコースを、自分にあったスピードで歩くことで、運動リスクを軽減しながら、持久力と筋力を強化し、通常の運動より楽に、大きな効果が得られるもので、皆さんの健康寿命の延伸を図り、医療・介護などの経費の縮減を目指しています。
 次に、森林サービス産業として、クアオルトパッケージツアーを計画し、都市生活からのリラクゼーション効果を求める皆さんに利用いただけるよう広めていきます。
 さらに、社員の健康を守るため、福利厚生の視点で、体と精神の両方の健康維持のメニューも検討いただています。
 今後も、行政と多可の森健康協会がしっかり連携して、クアオルト事業の推進を図っていきます。
 皆さんもぜひ一度、クアオルトウォーキングに参加してみてください。


 

2022年10月号より
9月初旬、さわやかな風に、このまま秋になるのかなと感じた9月5日は、その期待に反して大変な猛暑日となりました。
 その中、兵庫県・北播磨広域合同防災訓練が多可町を拠点の一つとして開催されました。
 本訓練は、兵庫県と播磨地域の自治体が、自衛隊や警察・消防・海上保安庁・医療機関・ライフライン各社などと連携して、大規模な被災を想定して行うもので、その中心会場が多可町の中央公園グラウンドとアスパルでした。
 本来なら、同日に計画していた各集落での防災訓練から引き続き、住民の皆さんに参加していただく予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大から、一般参加は中止となりました。
 このような中でしたが、斎藤元彦兵庫県知事を筆頭に、大勢の関係者にお越しいただき、ドローンによる被害状況調査、初期消火訓練、生活用水確保訓練、救出訓練など、各団体による日頃の訓練や準備の成果として、滞りなく行われました。
 また、神戸学院大学の学生が避難者役で参加し、倒壊想定の小屋に長時間待機するなど、猛暑の中で大変な役を務めてくれました。早期救出を声かけしたかったほど心配でしたが、無事に救出されて安心しました。
 町職員もアスパルで、医療機関や防災士会・救急援助隊とともに、避難所開設と避難者の受け入れ訓練を行いました。感染症対策を想定に加える中で、大勢の負傷者の声が会場内を飛び交い、本番さながらの訓練となりました。
 最後の講評で、訓練の目的は成功することではなく、問題点をあぶり出し、その情報を共有して、お互いに研鑽することである旨の話がありました。まさしくそのとおりだと思います。
 斎藤知事からは「職員が丁寧に対応している。」と評価をいただきましたが、どのような状況でも、誠意を持ち、落ち着いて丁寧に対応するよう今後も努めていきます。
 災害に対する備えに、充分すぎることはありません。訓練を糧に課題を共有し、再度訓練を重ねて、現実の災害に備える努力を職員一同取り組んでいきます。


 

2022年09月号より
9月になると、例年、台風や集中豪雨のような自然災害が心配されます。今年は、その様な非常時に備え、町内関係団体と兵庫県との大規模避難訓練を予定しています。住民の皆さんにおいても、緊急時の行動について、今一度確認をお願いします。
 さて、災害やもしもの病気の際にお世話になるのが医療機関ですが、多可町にはその中心となる「多可赤十字病院(多可日赤)」があります。
 多可日赤は日本赤十字社の病院施設で、兵庫県内には神戸市と姫路市と多可町の3カ所しかありません。皆さんご存じでしたか?県内で非常に希な病院ということです。
 多可日赤は、昭和20年11月に柏原赤十字病院中町分院として内科・外科・産婦人科・小児科の4科20床で創設されました。その後、昭和23年に中町赤十字病院として独立。昭和62年には老人保健施設モデル事業病院となり、隣接する老人保健施設が完成しました。この間、地域医療の中核施設として、通所リハビリセンターや地域包括支援センター業務にも取り組み、多可町の皆さんの健康を守るためご尽力いただいてきました。
 また今年からは、介護医療院として新たな老人医療に取り組んでいただき、医療行為が必要な要介護者の入院先として期待が膨らむところです。
 最近では、新型コロナワクチン接種や発熱外来で、一方ならぬお世話になり、感謝申し上げます。
 このように、町としても、多可町の重要な病院として、町営の3カ所の診療所とともに財政的にも支援を行っており、医師確保対策に10,000千円、病院施設の維持管理で40,000千円、老健施設で16,200千円を毎年予算措置しています。
 しかし、施設の経年劣化は顕著であり、最近の利用者からも、トイレや雨漏りの問題が指摘されています。多可町にとって、大変重要な病院であることから、これまで同様の財政支援も行いながら、町や近隣市町にとって、どのような医療体制が必要かを話し合い、施設の更新計画について検討していただくよう、日赤本社にも要請しています。
 皆さんにおかれましても、日赤があることの意味合いを十分ご理解いただき、積極的なご利用をお願いします。


 

2022年08月号より
今年の梅雨は大変短く、降雨量も少なかったため、原稿を書いている段階では、農作物への影響が気遣われる状況です。豪雨災害も困りますが、干ばつも困りもので、天候への期待は膨らむばかりです。
 さて、6月末に「生涯学習まちづくりプラザ(以下、「プラザ」)の建設に関する説明会を、町内3カ所で実施しました。そして、先月の広報では、その内容を皆さんにお知らせしたところです。
 説明会では、いろいろなご意見を拝聴しましたが、プラザの施設建設の目的については、一定のご理解を頂いたと感じています(詳しくは広報12ページをご覧ください)。
 広報でも説明していますが、プラザは「子ども子育て・学びと健康のエリア」と位置づけて、アスパル北側の北アリーナの場所に建設する予定です。子育てふれあいセンターやアスパルの機能と連携して、子どもから高齢者まですべての住民が、地域社会の中で出番があるように、生涯にわたって知識を深めるための居場所や集える場所として整備する予定です。
 また、現在の多可町図書館は、旧中町当時に仮設の図書館として、糀屋コミセンを改装して利用しています。私は、その図書館に合併直後に館長として勤務しました。それまでの技術職とは全く違う職場で、すべてが新鮮で大きな影響を受けました。
 その中で、住民の方から「図書館がないような町には住みたくない」と図書館の重要性と利用価値を教えていただきました。
 図書館をもっと大勢の人に利用いただける環境にしたいと願っていました。
 プラザには生涯学習機能として、図書館だけでなく、研修会議室・調理室・音楽室・自主学習室を設けて、交流のためのスペースも用意します。
 そして、住民の皆さんや学生の皆さんに、ちょっとした時間の隙間や、買い物や通学、通院のついでに気軽に利用して頂けるよう、運営についても、住民の方々にご参加頂き、皆様のご要望に添った運用を目指します。
 皆さんに「待望のまちづくりプラザ」と言って頂けるよう事業を進めて参りますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。


 

2022年07月号より
7月に入り、暑い日が続いております。熱中症対策に心がけ、のどが渇く前の水分補給や室内での冷房機能の的確な利用をお願いします。
 去る5月20日に、内閣府が2018年度より進めている「SDGs未来都市」に多可町が選考され、野田内閣府特命担当大臣から直接選定証を授与して頂きました。
 この制度は、経済・社会・環境の三側面の統合的取り組みにより、新たな価値の創出を通して持続可能な開発を実現する可能性が高い自治体を選定するもので、兵庫県では姫路市・明石市・西脇市について4番目で、町としては初めての選定となります。
 子どもから高齢者、障がい者などあらゆる地域住民と事業所が支え合いながら自分らしく活躍する「地域共生社会」への取り組みとして、地域共生社会推進会議のメンバーを中心とした「コークゼミ・あったかはーとらいん」の活動や、子どもが持って生まれた個性を充分に伸ばしながら成長できる子どもの最善の利益を推進する教育、 さらには、西日本で唯一のクアオルト(健康保養地事業)認定のコースを活かした健康ウォーキング事業などの取り組みが評価されました。
 クアオルト健康ウォーキングは、森林の持つ魅力や治癒力によって、心や体の健康を維持する事業で、町内外から多くの方が参加され、徐々に認知度が高まっています。
 脱炭素社会に向け、町面積の約80%を占める森林の整備や、木材を活かした地域経済の活性化など、新たな森林サービス産業の展開が期待できるとされました。
 また、多可町独自の仕組みとして、SDGsに共感される皆さんのプラットフォーム「クリアグリーンTAKA」を立ち上げ、住民の皆さん、事業所、支援企業、大学、金融機関などが交流・協力を通して、地域の課題解決や仕事の創出を目指そうとする取り組みも、持続可能なまちづくりが期待できると評価いただきました。
 この未来都市選定は、職員提案からスタートし結実しましたが、持続可能な町の可能性は、何よりも地域の皆さんの技術や工夫など不断の取り組みによるものと、大変喜んでいる所でもあります。
 多くの皆さんのおかげで選定いただいたこの認定を、今後は広くPRして、持続可能な行政運営を進めて参ります。


 

2022年06月号より
6月に入り、梅雨入りの季節となってきます。この季節になると、集中豪雨による水害の発生が心配されます。
 幸い多可町では、ここ数年大きな被害もありませんが、防災への備えを怠ってはいけません。災害は忘れた頃にやってくると言います。その発生に対して、十分な準備をしておく必要があります。
 そして、いざ災害となると、消防や自衛隊、警察、行政などの公的な機関に加えて、各集落の消防団の力が大変心強いものとなります。
 その消防団について、近年は入団者が激減しています。現役の消防団員も若手の勧誘に奔走していますが、なかなか入団者が確保できずに、団員の高齢化が進んでいる状況です。
 いざという時に、地域防災の要となる消防団の人員不足は、各集落にとっても多可町にとっても大変頭の痛い問題です。
 町としては、昼間の出動人員を確保すべく、機能別団員制度を新たに導入し、退団した消防団員に非常時の協力をお願いしています。
 また、団員手当の改善も着実に進めています。
 消防団としても、その活動の見直しを検討いただいており、大きな負担となっていた操法大会についても、関係者の理解のもと負担の軽減化を検討いただいています。
 一方、地域の消防団員に期待される役割は、高齢者宅の見守り訪問を続けている部もあるように、共生社会の実現に向けた取り組みも重要な任務となるなど、地域の活性化や災害対応も含めて大きく多岐にわたってきています。
 各集落に根ざした消防団組織としてしっかりと続いていくことが、地域にとって重要であることは論をまちません。地元消防団の体制強化について、皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いします。


 

2022年05月号より
2022年に入って、大変うれしいニュースが続いています。
 1つ目は、昨年度から住民の皆さんを対象として創設した「かがやき多可賞」の表彰です。
 3月に、令和3年度の下半期の表彰式を開催しました。その中で当時加美中学校3年生の2人が、道ばたに倒れた老人を介護して、救命救急に貢献する事案があり、表彰させていただきました。
 2人に話を聞くと、一人が大人を呼びに行き、一人が老人に寄り添い元気づけ、協力して救助したそうです。とっさの判断が救命に繋がった素晴らしい行動でした。
 2つ目は、自宅周辺の水路に流れるゴミを3歳の頃から拾い、分別して捨てるという取り組みを続けていた当時中町中学校3年生の生徒が、収集したアルミ缶の売却費をコツコツと貯め、町に車イスを寄贈いただいたことです。
 「自分の行動を知ってもらうことで、ごみを捨てる人が減ること望んでいる」と話してくれました。長年の善行に心から感謝します。
 3つ目は、ごみの分別についてです。
 3月に、西脇多可行政事務組合とサントリーグループが、ペットボトルの水平リサイクルに関する協定を締結しました。その際、現地を視察された関係者の方が、西脇多可地域のペットボトルの分別ごみが大変きれいだと感銘を受けられ、県内でもトップレベルだと言っていただけました。これも、日頃から分別収集に協力いただいている住民の皆さんのご尽力の結果です。ありがとうございます。
 そして最後に、読売巨人軍に入団した八千代中学校出身の翁田大勢さんの活躍です。
 開幕一軍登録が決まり、東京まで激励に伺いました。記者のインタビューにも堂々と答え、その姿はすでにプロの顔でした。
 無理をしすぎないように、元気に頑張ってほしいと言葉をかけましたが、開幕当初から大変な活躍ぶりで、地元も大きな喜びに包まれています。
 今後ますますの活躍を期待するとともに、やはり無理をしないようにと多可町っ子のふるさととして親心を感じていることろです。
 世の中を取り巻く情勢は厳しく、日々暗いニュースが多い中、明るい話題、うれしい情報をご紹介できることに改めて感謝いたします。ありがとうございます!


 

2022年04月号より
令和4年度がスタートしました。 今年度は、生涯学習まちづくりプラザやゴミ処理施設の建設に加え、統合中学校の検討や多可町商工会が建設される商工会館への支援など、私が町長に就任して編成した予算の中では最大となります。
 その様な中ですが、令和4年度主要政策として、「子育てするならダントツ多可町」と「生涯学び続けられる生きがいあふれる町」に向けて事業を執行する予定です。
 職員からは、ダントツであった所得制限なしの高校生までの医療費助成などが、近隣市町を含め多くの自治体が導入されたことにより、「ダントツ」は言い過ぎでは、との意見もありますが、私は、まだまだダントツと考えています。
 例えば、アスパル周辺の子育て支援ゾーンは大勢の子育て世代の皆さんが利用されています。
 また、満1~2歳の児童を家庭で育児される世帯への「在宅育児手当」や、インフルエンザ予防接種への補助も行っています。 
 認定こども園への主食費助成や、妊娠期から子育て期において育児や家事の困難を助けるための「産前産後ヘルパー派遣事業」も新たに始めました。
 また、今年から、ご結婚や赤ちゃん誕生に際してそれぞれ10万円のお祝金制度を盛り込みました。
教育の面でも、早々とGIGAスクール構想を実現し、端末を使った自宅での学習に備えて、各家庭における通信環境の改善についても支援しています。
 他にも、「森のようちえん」への運営支援や、抽象的・論理的な学習内容が始まる小学3年生への学習支援員の増配など、他には例を見ない独自施策となっています。
 このように、それぞれの予算は決して大きくはありませんが、皆さんの望まれる子育て環境に即して多面的な支援を行い、切れ目のない子育て支援に取り組んでいます。町が取り組む各種政策は、その効果が短期的に現れるものばかりではありません。長い目で支援を続けて、子育てするならダントツ多可町を実現していきます。
 職員が自信を持って、「ダントツ」をアピールし、子育て支援の充実と、移住定住の促進を進めていきますので、令和4年度も引き続きよろしくお願いします。


 

2022年03月号より
 昨年末から新年早々に、多可町の将来を左右する重要な2つの答申を頂きました。
 一つは、『多可町生涯学習センター建設基本計画答申書』、もうひとつは『多可町立小中学校の規模の適正化に向けた具体的な方策について』です。
 前者は、合併当初からの懸案事業として、一昨年の春、住民説明会を計画していましたが、新型コロナウイルスの蔓延で中止となり、たかテレビで説明をさせていただきました。
 その後、昨年6月に「生涯学習センター建設基本計画策定検討委員会」を設置し、同委員会へ諮問しました。委員の皆さんには毎月のように検討を重ねていただき、昨年12月2日、全員が参加する中、答申を受け取りました。
 後者は、令和2年7月に教育委員会が、「地域の学校教育のあり方を考える会」に諮問されたもので、今年1月21日に教育長に提出されました。
 この答申では、中学校の早期の統合が子どもたちにとって最善であるなどのご意見が寄せられました。本町のあまりに急激な少子化に対し、検討委員さんの危機感とご心配が現れた内容となっています。
 現在、それぞれの答申を最大限尊重した施設の建設に向け、基本計画の作成に着手したいと考えています。当然のことですが、このような重大な事案は、住民の皆さんにその事業の必要性について十分な説明が必要です。
 また、国などの有利な制度をフル活用し、より広範で精緻な検討を進める必要もあります。
 よって、基本計画(素案)の住民説明会を予定していましたが、またしてもまん延防止等重点措置が発令され延期せざるを得ない状況が続いています。皆さんに早期に現状を説明できない状況に大変なもどかしさを感じながらも、真摯に検討いただいた両検討委員会の意向を尊重しつつ、加えて、地域住民の皆さんから広くご意見をお聞きすることができるよう、まずは、たかテレビなどを活用してお伝えします。
 また、パブリックコメントで頂いたご意見も反映していきたいと考えています。
 皆さんには、何卒ご理解頂き、たかテレビや広報による情報提供をご参照くださいますようお願いいたします。


 

2022年01月号より
新年のごあいさつ
「禍」転じて『福』となす年を願って

 新年あけましておめでとうございます。
 晴れやかに新年をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。
 年頭に当たり、謹んでごあいさつ申し上げますとともに、日頃から町政発展のためにご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 
■昨年を振り返り
 コロナ禍2年目となった昨年も、世界中で猛威を振るい続けた新型コロナウイルスにより、緊急事態宣言が繰り返された年となりました。感染拡大の不安とともに、様々な活動自粛の要請により、地域経済や雇用、所得に多大な影響があったことと思います。住民の皆さんそれぞれの立場で、我慢の年であったのではないでしょうか。
 さて、初めてのコロナワクチン集団接種では、大きな問題もなく、希望する全ての方に接種いただくことができました。
 これも偏に住民の皆さんのご理解とご協力をはじめ、命と健康を守るため昼夜問わずご尽力いただきました医療・福祉関係者の皆さん、各事業所の皆さんのおかげであり、厚くお礼申し上げます。
 なお、この原稿を書いている時点では、新規感染者数は低位で推移しておりますが、非常に感染力が強いとされる新種のオミクロン株が猛威を振るいつつあります。残念ながら、もうしばらくは「ウィズ・コロナ」で暮らしていかなければならないと感じています。
 
■新しいまちづくりの幕開け
 迎えた令和4年は、人口減少や少子高齢化への対策が喫緊の課題となる中、国レベルで、デジタル化、脱炭素化など新しい流れが加速化しています。
 まずは、コロナの影響で冷え込んだ地域産業をお支えするとともに、住民の皆さんの生活を守り抜くために、国や県の制度を活用し、多可町の実情に沿って迅速に対応していきます。
 なお、新年早々に、3回目のコロナワクチン集団接種に向けての予約がはじまります。前回に引き続き、住民の皆さんのご理解とご協力をお願いします。
 また一方で、これまで脈々と受け継がれてきた多可町の自然、多くの方々の願い、そして今ここに生きる皆さん自身が十分に活かされるよう、アフターコロナの時代を見据えたまちづくりも進めていきます。
 豊かな多可町の森林を活用するクアオルト事業(健康ウォーキング)を通じて、新しい人の流れを作るとともに、結婚・出産・子育てにわたる切れ目のない支援を引き続き行い、『子育てするならダントツ多可町』を目指します。
 更に、今後建設予定の生涯学習センターが、住民の皆さんの新しい居場所となり、誰もがいきいきと生涯活躍できるステージづくりを本格化させます。
 ふるさと多可町が、堅実に続く安らぎの場所であり続けるよう、これからも住民の皆さんとの揺るぎないパートナーシップのもと「住みたい町・住み続けたい町へ」の実現に向けて邁進していきます。
 本年が、皆さんにとって幸多い年となりますことを願うとともに、未来に希望を見出せる素晴らしい1年となることを心から祈念し、年頭のご挨拶といたします。


 

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