6月12日(木)午前、演劇『ヘレン・ケラー』鑑賞会がベルディホールで開催されました。この鑑賞会は、多可町教育委員会が主催する「中学校統合前交流事業」の一環として実施されたもので、多可町立の3つの中学校が一堂に会し、同じ体験を共有することを通じて、統合前の交流を深めることを目的としています。演劇『ヘレン・ケラー』は、幼い頃に病気で視力と聴力を失い、言葉も発せなくなった少女ヘレンと、その家族のもとに訪れた新米家庭教師アニー・サリバンとの物語です。教えようと必死になるアニーに対し、ヘレンは拒絶を繰り返します。葛藤の末、アニーは家族と離れ、ヘレンと2人きりで生活する決断をします。与えられた時間はたったの2週間。幾度となく失敗を重ねながらも、2人は互いを求め合い、ぶつかり合いながら、心を通わせていきます。俳優たちの迫真の演技と、ところどころに散りばめられたユーモアのある演出に、観客は自然と物語に引き込まれていきました。観劇後には、舞台に上がらせていただき、実際の舞台装置などを見学する貴重な体験もできました。それぞれの心に、さまざまな想いが残ったことでしょう。その感じた気持ちや考えを、どうかこれからも大切にしていってほしいと思います。
「東京演劇集団 風」HPより
舞台装置見学