林業

木質バイオマス

 家畜排泄物や木くずなど動植物から生まれた再生可能な有機性資源のことで、発電エネルギーとしての利用のほか、堆肥や再生素材など活用方法はたくさんあります。
 中でも木材は、多可町にとって身近なバイオマスのひとつで、本来の役割を終えた木材や未利用で放置されたり捨てられたりする部分を使い、発電用燃料に転用し廃棄・処理コストの削減や環境保全につなげています。

多可町の取り組み

 樹木などと関係が深い「木質バイオマス」は多可町で最も身近で豊富なバイオマスです。
 具体的には森林施業で発生する除間伐材や山林に放置、あるいは捨てられている木材、本来の役割を終えた木材を主原料にチップを生産しボイラー燃料として利用します。
 平成19年春からチップ製造プラントを本格稼働させます。多可町における間伐材の年間処理量は約640トンで、製品はエコミール加美や温水プールの給湯・冷暖房用燃料(温水プール)として供給します。
 今後も北はりま森林組合と連携して間伐材などの有効活用と町営施設の燃料費・二酸化炭素排出量の削減を図っていきます。 

もっと詳しく・バイオマス!!

エネルギーも地産地消の時代へ

 地域で生産されたものを地域で消費するという意味で、主に食べ物の世界で広まっていますが、エネルギー利用に当てはめてみると『地域で使うエネルギーは、地域でまかなう』、つまり持続可能な地域資源による循環型社会の構築ということになります。

木質バイオマスのメリットと課題

・化石燃料のように二酸化炭素を増加させない(カーボンニュートラルという)。
・木質に硫黄分がほとんど含まれていないので、燃焼時の有害ガスの発生が少ない。
・燃えて出た灰を、無機質肥料として土壌に還元できる。
・製材・加工時に出る端材や残材を捨てずに有効利用することで、森林経営に好循環が生まれる。

兵庫多可のたきつけ君誕生!!

 多可町の委託を受けて木質バイオマスに取り組む北はりま森林組合と薪ストーブを販売している小野市の会社が協力して、薪ストーブの焚きつけ材を商品にしました。
 木質チップの原料は、多可町内から排出されるスギ・ヒノキの除伐・間伐材を原料としており、広葉樹を使ったチップよりも着火性能及び燃焼性能に優れています。
 また、チップの形状が不正形であることが切れ端から着火するために非常に都合がよく、焚きつけ材として非常に優秀な製品です。
 慣れてくれば、薪ストーブの着火をマッチ棒1本で行うことが出来るようになります。平成18年12月18日から下記の場所で販売しています。

<販売元>北はりま森林組合
http://www.eonet.ne.jp/~kitaharimaforest/
<問合先>0795-35-1177

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