11月29日から始まった6年生の杉原紙の卒業証書づくりですが、12月4日・5日と第2弾の作業を行いました。4日は、『楮蒸し』作業です。収穫した紙の原材料の楮を釜で蒸して、表皮をはぐ作業です。子どもたちは、煙にいぶされながら約1時間火の守をして、その後表皮をはぎました。水蒸気で柔らかくなった表皮は、面白いほどきれに幹からはがれていきます。すべてはがし終えた後は、水に浸けた皮を足で踏み、干すところまで行いました。そして、5日は『黒皮とり・川さらし』作業を行いました。黒皮とりは4年生と一緒に作業しました。なかなか根気のいる作業で、少しでも黒皮が残ると紙になった時にゴミとして残ってしまいます。辛い作業ですが、昔の人々の気持ちも考えながら根気よく取り組めました。また、午後は川さらしに出かけました。1年生も同行し、その様子を見学しました。いつもなら寒さ厳しく、凍り付くような水に入って、楮に付いた汚れを取るために、楮の皮を水面にたたきつけるのですが、今年は、若干暖かな日となりました。それでも、午後から北風が吹き出し、時雨模様となった時には、紙漉き作業の開始は冬の到来を告げる行事だなと改めて実感した次第です。
楮を蒸しています
表皮をはいでいます
黒皮をとります
やはり水は冷たいです