10月4日、午後から校内人権弁論大会を開催しました。
中ライオンズクラブからは弁論者に楯を寄贈いただき本当にありがとうございました。
また、多可町人権擁護委員の皆様、多可高等学校の校長先生にも参加いただきました。
生徒たちは毎年夏休みに人権作文を書いて、9月には学級で全員の作文を聞いて、その中から代表者が今回の人権弁論大会の弁士に選ばれます。
少しその内容を紹介します。
①3年 Nさんの「人権作文があるのはなぜ?」
「毎年夏休みに書いている人権作文を書く意味を考える」ことからスタートした作文でした。
「夏休みに岡山県の渋染め一揆資料館に行き、身分差別で苦しんでいた人々が力を使って解決しようするのではなく、同じ人間なのに差別されることがおかしいと訴え続けた一揆について知ったこと、その一揆の精神は明治以降の差別に立ち向かう取組に受け継がれていったこと、昔の差別の歴史を知ることで、差別は絶対になくさなければならないと強く感じた」という思いが伝わってきました。
本人は最後に「人権作文はが無くなればよい」とまとめています。
それは「めんどくさいから無くなればよいのではなくて、人権問題が無くなれば人権作文を書く必要がないから」という考えからです。
「苦しい思いをする人が一人でも減るように人権課題を知るために人権作文を書く」というすばらしい作文でした。
②1年 Kさんの「人権を大切にしよう」
「戦争を通して人権を考える」内容の作文でした。
戦争とは「国同士の利害対立(喧嘩)が大きくなって戦争になり、赤紙によって強制的に人々が戦争に巻き込まれていくものである」と述べています。
そして、戦争について考える中で、「自分が嫌だと思ったことを誰かに押しつけるのは良くないことであり、自分のことに人を巻き込まない。関係の無い人や知らない人を強制的にいやなことをさせて自由に出来ないことはダメである」ということが人権という言葉の意味だとわかったと述べています。
「どんなことがあっても戦争はダメなことである」という主張がはっきりと述べられた素晴らしい作文でした。
③2年 Oさんの「人の気持ちを考えること」
「なぜいじめが起こってしまうのかを考える」ことからスタートした作文でした。
2年生のときにレギュラーに選ばれそうになった時に受けたいじめから学校に行けなくなったという先輩の話と、仲が良いので冗談で言ったつもりが相手を深く傷つけてしまったという自分の経験を通して、「人の気持ちを自分の目線で判断したりそもそも人の気持ちを考えないということがいじめにつながる」と述べています。
「いじめをなくすには相手の気持ちを考えてしゃべったりこうどうしたりすることが大切だと気づき、そんな人が増えていくことを願っている」という素晴らしい作文でした。
④2年 Hさんの「高齢者の生活って?」
毎日祖父母の家に行き、食事も一緒にしているが、最近祖父母が足や腰、身体の不調を訴えるようになったことから「高齢者の生活」について考えるようになったという作文でした。
お年寄りや障害のある方について小学校4年生のときに学習し、「今の社会が高齢者や障害のある方にとって生きやすい社会とは言えない。バリアフリーを進めるとともに私たちも手をさしのべる勇気が必要である。」ということ、そして高齢者には生きがいが大切であり、若い人たちと高齢者が協力して地域の産業を興すなどの取組を進めている地域もあることを紹介し、多可町でもそういった取組が進められないだろうかと述べています。
「バリアフリー社会の実現と高齢者には収入も得られる生きがいが必要であるという」という思いのつまった素晴らしい作文でした。
⑤3年 Kさんの「ボランティアの参加して」
春休みを利用して、姉と一緒に瀬戸内国際芸術祭のボランティア、通称「こえび隊」に参加した際のことをまとめた作文でした。
瀬戸内国際芸術祭は、過疎化による離島者の問題、産業廃棄物の問題、ハンセン病患者隔離施設の問題等、様々な人権課題を抱えている地域で瀬戸内の島々の人々が元気や笑顔を取り戻してほしいいう願いから始まったイベントで、ゴミや漂着物で出来た作品である「宇野のチヌ、コチヌ」という作品の修復作業のボランティアに関わって感じたことが伝わってきました。
「地域を支えようとする芸術家やそれを支援するボランティアのこえび隊のみなさんの温かさ」「芸術祭と地域の方々とのつながりの大きさ」がじーんと伝わってきた素晴らしい作文でした。
⑥1年 Fさんの「人を傷つけないように」
「幸せになることが出来る権利が人権。これが私が思っている人権です。」という書き出しから始まった作文でした。
藤井さんはクラスの中で暴言があったり、平気で点字ブロックの上に荷物を置く人がいることを聞いたり見たりして、幸せではない気持ちになった思いを作文にしていました。そして、しっかり相手のことを考えて発言すること、もし失敗して暴言をはいてしまったら謝る勇気を持つこと、助け合って喜び合うことが大切だという主張でした。
「相手の気持ちを考えて行動すること」の大切さが伝わってくる素晴らしい作文でした。
⑦3年 Mさんの「命の尊さについて」
「命を落とす3つのこと、つまり自殺、交通事故や災害、病気について自分の考えを述べた上で、命の尊さについて考えた作文でした。
特に「余命宣告を受けた祖母に対してもっと話をしておけばよかったという後悔の思いを通して、命の尊さを実感し、生きていることのすばらしさを自覚し、家族や友人、今つきあいのある人、これから出会う人との出会いや会話を大切にしていきたい」という思いが伝わってきました。
「祖母が生きている時に伝えられなかった感謝の気持ちを伝えるために、出会いを大切にし、今を精一杯悔いの無いように生きていきたい」という素晴らしい作文だったと思います。
今回の校内弁論大会では温かい雰囲気いっぱいの1時間でした。
受付や審査員をお世話になったPTA研修部の皆様、お忙しい中、校内人権弁論大会にご参加いただき本当にありがとうございました。

各クラスの代表が弁論します!

人権弁論大会発表での弁論の様子!

PTA研修部でお世話になりました!

人権弁論発表者全員で記念写真!
多可町立中町中学校



































