11月19日(火)、学校薬剤師のFさんに来ていただいて、2年生が薬物乱用防止教室の授業を受けました。
危険薬物のお話を聞く前に、まずふつうに処方される薬の性質、服用の方法などの話を聞きました。
風邪薬など、一つの薬が認可され世に出るのに臨床試験なども含めて最低でも10年近くかかること、安全性が確認されて初めて薬は世に出すことができること、一つの薬が世に出るためには500億円もの莫大な費用がかかることなどをお話しいただきました。
逆に言えば、危険薬物など、安全性の確認されていない薬物に手を出すことは絶対に危険で、身を滅ぼすことと同じだというお話を聴きました。
次に「薬は水で飲むことが大切である」というお話を実験を通して説明していただきました。
今回は貧血の薬を使った実験でした。
貧血の薬には鉄分が入っていますが、その薬を水とお茶に溶かしてその違いを目の前で実験していただきました。
まず、水で溶かしたときには薬の白い色のままでした。
しかしお茶で溶かしたときにはお茶のタンニンという成分と鉄分が反応して真っ黒になってしまいました。
そうなると、薬の成分が身体に吸収されなくなることを学びました。
この他にも、薬は指示されたとおりの適量飲むことが大切で、たくさん飲みすぎると副作用が現れるし、少ないと薬の効果がないこと、また、朝・昼・晩と決まった時間に服用することの大切さも教えていただきました。
最後に、危険薬物である覚醒剤、MDMA、コカイン、その他シンナーなどの有機溶剤、ゲートウェイドラッグであるたばこの話を聴きました。
特にたばこは危険薬物に入り込むきっかけとなるものであり、友だちに誘われて軽い気持ちでたばこを吸うところから始まり危険薬物に手を出してしまうことが多いという話も聞きました。
友だちに「たばこを吸わないか」と誘われても。「絶対にダメ!」と断る勇気を持つことが大切であることを教えていただきました。
最後におさらいのDVDを視聴し「覚醒剤やシンナーなどは脳細胞を破壊してしまい、一旦服用すれば常習化すること」「脳は一旦破壊されてしまうと元通りに戻ることは絶対にないこと」を学びました。
今回の薬物乱用防止教室を通して「シンナーや覚醒剤等には絶対に手を出したらダメ」ということがよく理解できたと思います。
学校薬剤師のFさん、2年生の生徒のために長時間お話しいただき本当にありがとうございました。

学校薬剤師のFさんからお話を聞きます!

貧血を薬を水とお茶で溶かしたときの違い!

みんな真剣にお話を聞きました!

お礼の言葉!
多可町立中町中学校




































