今日は、多可西脇の保護司会の皆さんにお世話になり、講談師、旭堂南海さんをお招きして「立ち直る君を支える人がいる」と題して、講談をしていただきました。最初に、神戸保護観察所の伊藤統括保護観察官から、更生保護(立ち直りを支える仕組み)や保護司の役割について説明を受けました。その後、いよいよ南海さんの講談です。始まるや否や、巧みな話芸で、あっという間に講談の世界に引き込まれてしまいました。テーマは、「犯罪に手を染めてしまった少年の立ち直り」。もちろん、犯罪行為自体は、絶対に許される行為ではありません。しかし、その罪を犯してしまった子どもたちには、それぞれに背景があります。そこをしっかりと受け止め支える保護司さんや職場の方の理解により、更生を果たしていく内容です。近年、全てのことを「自己責任」であると言って突き放したり、過ちを犯してしまった人をSNS等攻撃し、徹底して許さない「不寛容社会」ということがよく言われており、そこに居心地の悪さを感じている人も多いと思います。今一度、我々自身が、「人に対して温かい社会」「みんなが居心地の良い社会」ってどんなだろうかと考えていく必要があると、強く感じました。学校は、よく「社会の縮図」であると言われます。まず、「温かい学校」、「みんなが居心地のよい教室」をつくため、みんなで話をしっかりと聴き、声をかけあうところから、スタートしたいと思います。