住まい

家族と考える「家」のこと ~空き家にしないために~

将来、自宅が「空き家」になる可能性について、家族で話し合う時間を作りませんか?

少子高齢化や人口減少に伴い、全国的に空き家が増えています。空き家の増加は、地域の防災や環境、景観に大きな影響を及ぼしています。自宅が将来的に空き家となる可能性がある場合、その対策を事前に話しておくことが重要です。

空き家の管理責任は所有者にある

空き家は個人の財産のため、所有者(管理者)に管理責任があります。
もし、管理が不十分な空き家から瓦が飛んだり、建物が倒壊したりして、近隣の住民や隣接する建物に損害を与えた場合、所有者などは、賠償責任を負う可能性があります。

空き家を放置していると固定資産税が増える!?

全国的に問題となっている空き家対策として、新たに「管理不全空家」という区分が設けられました。

管理不全空家・・・適切な管理が行われていないことによりそのまま放置すれば、
         特定空家等となるおそれのある空き家

特定空家等・・・・以下のいずれかの状態にあると認められる空き家
         1.倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
         2.著しく衛生上有害となるおそれのある状態
         3.適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
         4.周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

管理不全空家や特定空家等と判断され、行政から指導を受けても改善されない場合、住宅用地の特例措置が解除されます。この特例措置が解除されると、最大6分の1まで減額される固定資産税が本来の額に戻り、税負担が大幅に増える可能性があります。

詳しくはこちらをお読みください↓
固定資産税等の住宅用地特例に係る空き家対策上の措置 (mlit.go.jp)<PDF>
 

なぜ今、話し合うべき?

実家の相続や施設への入所など、よくある理由で空き家は発生します。
「思い出の詰まった実家を手放したくない」「空き家の維持管理には経済的な不安が…」といった不安やトラブルを回避するためには、家族みんなで話し合って、意向を確認しておくことが重要です。

話し合うべきポイント

(1)将来の使用計画 

【使用予定がある場合】
自宅が空き家になったときには、引き続き管理してください。空き家は正しく管理しないとたちまち劣化します。

🏠理想的な管理の目安
 ・外観点検や換気=月1回以上
 ・草刈り=年3回程度
 ※大雨や台風、地震のあとにも、点検を行いましょう。

🏠防犯対策
 割れた窓がないか点検し、施錠を確実に行うなど、防犯対策をしましょう。

🏠修繕
 建物の劣化が進まないように、必要に応じて修繕をしましょう。
 特に、雨漏りや外壁のひび割れには注意しましょう。

🏠ふるさと納税「空き家管理メニュー」
 空き家の管理が難しい人のために、公益社団法人西脇・多可シルバー人材センターが
 提供するサービスです。
 年に1回、建物の状況や樹木、草の繁茂状況などを見回り、所有者に状況を伝えます。
 詳細はこちら→多可町空き家管理メニュー(別のウィンドウが開きます)

【使用予定がない場合】
売却や賃貸を検討してください。町の空き家バンクを通じて売却や賃貸が可能です。劣化が進むほど、売却や賃貸は難しくなります。解体して更地にすることもひとつの方法です。

🏠片付けよう
 空き家の活用や処分には片付けが必要です。多くの家財が残った空き家は、活用が難しく、放置されがちです。
 今使っていないものを廃棄し、家の中の物が減ることで、普段の生活もずいぶん快適になります。
 空き家になる前に、あらかじめ整理しましょう。


(2)法的な側面  

令和6年4月1日から、相続登記の申請が義務化されました。そのため相続により不動産の所有権を取得した相続人は、3年以内に相続登記を行う必要があります。相続登記を行うことで、不動産の権利関係を明確にし、トラブルを未然に防ぐことができます。登記の手続きの方法を把握しておきましょう。


(3)住まいに関する助成事業 

町では、住宅の改修をして住み続けたい人や、空き家を活用して定住したり、事業所として利用したりする人に向けた補助制度を実施しています。補助制度の詳細や利用を検討する場合は、事前にご相談ください。

住宅助成事業の詳細はこちら↓
住宅助成事業|兵庫県多可町ホームページ(taka.lg.jp)(別のウィンドウが開きます)
 

空き家バンクを知っていますか?

空き家バンクは、多可町への定住を進め、地域を元気にするために、空き家を探している人と空き家を所有している人の縁結びの場としてホームページで公開しています。空き家の情報を登録し、希望者に提供することで、空き家の賃貸や売却をサポートしています。

<空き家バンク>
窓 口 株式会社多可町地域商社RAKU
住 所 多可町八千代区中野間363-14(エアレーベン八千代2階)
営 業 火~日(午前9時~午後5時)※年末年始除く
E-mail info@raku-taka.com
サイト 多可町の定住支援サイト「タカ、と。」 [公式] (takacho.net)(別のウィンドウが開きます)

 

ひょうご空き家対策フォーラム

ひょうご空き家対策フォーラムは、宅地建物取引業協会や弁護士会などの専門家の団体で構成されており、空き家に関する様々な問題で悩んでいる人たちの相談を受け付けています。相談者と一緒に問題解決の手順を検討し、法的サポートや専門業者の紹介など様々な対応を行っています。(窓口相談無料)
 
<空き家総合相談窓口>
TEL 078-325-1021
営業 平日(午前9時~正午 午後1時~5時)
サイト ひょうご空き家対策フォーラム|兵庫県内の空き家に関する無料の総合相談窓口(akiya-hyogo.com)(別のウィンドウが開きます)

 

空き家対策支援センター

空き家対策支援センターは、兵庫県弁護士会によって運営されています。空き家問題に関する知識を備えた弁護士が、専門的な見地からアドバイスを行います。
 
<空き家対策支援センター>
TEL 078-341-5110
電話受付 平日(午前10時~午後5時)
サイト 空き家対策支援センター | 弁護士への相談・依頼 | 兵庫県弁護士会 (hyogoben.or.jp)(別のウィンドウが開きます)
※法律相談の料金は、初回30分まで5,500円(税込)が目安になります。
 

チラシ

‘‘家族と考える「家」のこと‘‘チラシ<PDF>     ‘‘未来を見据えて空き家を管理しよう‘‘チラシ<PDF> 
               


”亡くなられた方がお住まいだった建物が、       固定資産税納税通知書に同封のチラシ<PDF>
 空き家 になったときに”チラシ<PDF> 
         



~自宅が空き家になる前に、家族と話し合い、最適な対策をすることが、皆さんの未来を守る大切な一歩です。地域全体の安心と、皆さんのふるさと多可町の美しい景観を守るために、ご協力をお願いします。~
閉じる