●多可町ふるさと納税 ブランドパネル掲載中
こんにちは。たかおこし隊の黒川です。いきなりの質問で恐縮すが、最近ホームラン、打ちましたか? ……へ、へ、併殺打の連続?!
ぼくは出番が来たら活躍できるように、日々ダグアウト(控えベンチ)で体を温めていますが、ここ数年、なぜだか徐々に平熱が下がり、いまや35℃前半。
この記事も、ちょっとだけ震えながら書いています。
今日は小刻みに揺れる筆跡で、制作裏話をひとつ ――
●ブランドパネルの配信開始
Yahoo!Japanトップページ(スマホ版)で12月1日、多可町ふるさと納税のブランドパネル(PR広告バナー)の配信が始まりました。予算の都合上、公開は約2週間。エリアも神戸市垂水区のみと、残念ながら多可町の皆さまに見ていただきにくい条件なので、当記事に添付しました。
<ブランドパネルのリンク先>
https://www.rakuten.co.jp/f283657-taka/
●タイトな取材日程
黒川が協力隊の任務を仰せつかり、初めて臨んだ打ち合わせ&ご依頼が、このバナー制作。「狙うは初打席、初本塁打! インパクト爆超!」と打席でガッチガチだったかどうかは、すっかり忘れました(ありがたいことに次から次に予定が入り、目の前のことに夢中でした……あれから1か月……遠い目……)。
そんな感じで、物忘れと都合のいい記憶力には定評がある黒川ですが、「生産者の顔が見える広告にしたい」と思ったことは、よく覚えています。
それも、「なるべく大勢の姿があるデザインで」と。
さらに、バナーに出ていただくモデルは6~7名、商品を持って笑顔で……ふるさと納税のピークに合わせるべく、デザインサンプルは取材の2日後までに制作 ―― そんなわがままな制作イメージを上司と地域商社RAKUの寺川さんが汲んでくれ、取材&撮影を敢行。
結果的にトリプルヘッダー(1日3箇所の取材)を2日連続で行なう、荒巡業となりました。
●刺激しかないインタビューの連続
バナー制作の取材・撮影とはいえ、ながく多可町で生産・経営を続ける企業さん、職人さんに会える機会です。チーム多可町のベンチに入ったばかりの打者・黒川直樹選手にとって、言ってみればチャンスゲームの連続。限りがある時間のなか、インタビューもお願いしました。
いざ打席に立つと ―― 「加美鳥」さんに“播州百日どり”の歴史と飼育の特徴を教わり、オーガニック志向の先駆けとなった“有機製品”の強みをご享受くださったのが「足立醸造」さん。
ピッチングスタイルでいえば両投手、ともにストレート中心の本格派。球筋に角度があり、ラインは太く、手元でぐいっと伸びてくる感じです。
次いで、“鹿肉を使ったドッグフード”を笑いが絶えないトーク&破天荒なアイデアで紹介してくださったのが「CAMBIO」(カンビオ)さん。
ピッチャーにたとえれば、ツーシーム(揺れる直球)に曲がる変化球を複数交えた沢村賞……いや、サイ・ヤングスタイルでしょうか。
「ラベンダーパーク」、「杉原紙の里」、「タカタータン」で多可町の風土をみっちり学習し、クワムラ食品さんからは、リッチな牛肉を食べたくなる画像を提供いただきました。これで延長戦も闘える、12回……18回だっていける。
●制作のポイント
タイトな日程の取材、難しいことがありました。。撮影中の「陽射し」と「その角度」への対応です。
写真を撮るとき、明るさは欠かせない要素。ところが光源となる太陽が……試合後、基準とするスイング音になるまで素振りを欠かさなかったというレジェンド・松井秀喜よりも精確無比なルーティンで、刻一刻と移ろいます。
どれだけ念入りに、全員のモデルさんと同等の距離を取り、おなじカメラボディ、レンズで撮影しても、時間帯によって印象が一変。取材先が変われば、撮影ポジションも異なります。
さらに、今回はインタビューを挟んだ連戦取材の旅。午前中に出発しながら、最後の撮影が夕方の終わりに差し掛かることもありました。
今回、カラーリングに関しては多可町のロゴをベースにし、迷わずに進められたのですが、キャッチコピーはリライトを繰り返しました。
寺川さんは「多可町の返礼品は素材と技術に優れている。この点をアピールしたい」と話していたので、どうにかそのニュアンスを出し……サブコピーにしても、現行の「特産品」という単語は、当初「町産品」でしたが、ここもアドバイスをもらって変更しました。
このように多様なサポート、手厚いフォローをいただき、完成したブランドパネル。
急な取材・モデルのお願いにも関わらず、ご快諾くださった皆さまのおかげで、多可町の特産品をどんな方が作っているのか ―― 情緒と面持ちが伝わるデザインに仕上がったと、まったくの手前味噌で照れくさいのですが、いささかホッとしています。
心理的には「ホームラン!」とガッツポーズを決めたいところ(笑)客観視すれば……出塁とチャンスメイクはできたのでは、と。
ちなみに、野球といえばぼくは、少年野球・草野球の経験しかなく、チャンスボールを打ち返すのがやっと。
百戦錬磨、大投手の皆さま、これから試合を申し込ませていただくと思いますが、ぼくが打席からパチパチと目配せしたときは、そういうこととして山なりのチョロを一球、ぜひ、ご寛大に。
(おわり)