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┣【 たか歩き/009 】多可町に雪が積もった

地域おこし協力隊がカメラ片手に多可町を歩き、その様子をリポします

吹雪を歩く



 こんにちは。たかおこし隊の黒川です。

 玄関を開けて驚きました。
 ヨネスケ師匠がシャモジをちらつかせてたわけではなく、


 


 羊?

 そんなはずありませんね。見た通り車です。しかし、寝ぼけ眼にパッと入ってきたとき、羊の体を覆う「巻き毛」がフラッシュバックしたのも事実です。

 ぼくの住まいは多可町八千代区。
 住民のみなさんが「寒いよ。でも雪は降らない」と口を揃えていたので、安心していました。
 ところが、
この時期の降雪です。
 「あの話、なんだったの……」と呟きながら雪を拭い落し、おそるおそる車を発進。
 いつもなら15分程度の通勤路は雪に覆われ、山陰にいたっては凍っているように見え、慎重に走ったら20分以上かかりました。


 


 それにしても八千代区がこの状態なら、降雪地帯の加美区は?

 昨日の現場を思い出した瞬間(たか歩き/008 冠雪、千ヶ峰 ~ 風土に震う)……全身に悪寒が走りまったものの、職場の先輩方に伺うと、どうやら八千代や中区では珍しい降雪とのこと。
 それなら、本場の状況はどうか、この目で見たい。

 
車両担当の大先輩から雪道運転の鉄則を教わり、撮影に出かけました。
 もちろんフードのチェックも万端です。


<雪道運転の鉄則>
 ・雪道は発着時の事故が多いので注意すべし
 ・停車後の発進は、まずブレーキを離し、車が前進を始めてからゆっくりアクセルを踏むべし(アクセルべた踏みは事故要因)
 ・ブレーキは何度かに分けるべし
 ・カーブを曲がっている最中のブレーキは特に危ないから、きちんと減速してからハンドルを切るべし


 

ラベンダーパーク



  多可町は降雪の予報が出ると、大通りに凍結防止剤が撒かれるそうで、この日も道路の状態は良好。
 八千代区より、加美区のほうが走りやすそうでした(運転は先輩)。
 
 1つ目の取材先は「ラベンダーパーク」。
 敷地面積5.0ha、シーズンになると約20,000株のラベンダーが花開く、国内有数のラベンダー畑です。
 先日、開催された冬のホタルイベントは駐車場がいっぱいになるなど、普段は来客があって当然のテーマパークですが、さすがに今日は人の姿がありません。


 


 足跡がない、神秘的な敷地。


 




 10㎝は積もっています。

 


 ところどころに冬の花も。
 
ガウラ。咲き変わりながら、5月くらいまで花がつくとか。



 先輩が狙うのは野ばら。

 


 雪化粧と一輪。風靡ですね。

 ぼくも花を探そうとウロウロしていたら、

 


 「そこに立って」と先輩の命令依頼を受け、変身。
 


 堕天使になった数分間で、キャップに雪が積もりました。

 



杉原紙研究所



 つづいて「杉原紙研究所」。

 

 


 2020年12月、復元50周年を迎えた杉原紙。
 1300年の歴史がある播磨紙の系譜とされ、現在の拠点がこの研究所です。


 敷地には杉原紙の原料・楮(こうぞ)が山積み。

 


 これから楮の仕込みが始まり、杉原紙の原料になるのだとか。
 過程を取材したいなぁと思いつつ、楮の山の裏に回ります。


 
 
 


 ぼくが住んでいた東京や和歌山では、なかなかお目にかかれない雪景色にほだされ、1時間程度を予定していた撮影が、気づけば正午 ―― 頭のなかにシャモジが浮かんだこともあり撤退しました。

 撮影エリアの加美区から、役場がある中区に戻ると、辺りはすっかり雪解け。
 わずか数㎞の距離を移動しただけで、多可町の地域性・風土の違いが如実に感じられます。


 

 

(おわり)

連載【 たか歩き 】

▼「たか歩き」バックナンバー
https://www.town.taka.lg.jp/aruki/
取材・撮影・執筆:黒川直樹(多可町地域おこし協力隊(たかおこし隊) )