こんにちは。切り干し大根です。ではなく、たかおこし隊の黒川直樹です。
あらゆる食材のなかで、切り干し大根に親近感 ―― というか、憧れめいた感情があります。水を含めば蘇り、噛み締めるとほんのり甘い。そんな人間でいたいなぁと。
日に日に涙もろくなるのに、感覚は渇くばかり。皮肉っぽい体質変化が催させる憧憬かもしれません。
かたや、子どもの存在です。たかが横断歩道を渡るだけなのに、飛び跳ねずにいられないパッション&エネルギー。1年間で体重が倍になる子もいるみたいですね。
運動量も恐ろしいと聞きます。同僚に言わせると「親が落ち着けるのは、子どもがぐっすり寝てる間だけ」。つまり起きてるときは動き続けている……? 驚異的な活動量!
サッカー日本代表の中盤に欲しい。足元の技術がなくとも、果てまで追いかけるプレースタイルは「対峙していて嫌なもの」だとか。言われてみれば、大きな大会で勝ち上がるチームには、そんな無尽蔵スタミナ系の選手が1人はいます。
なんの話かというと、多可町の子どもたちに会いに行ったんです。
多可町の子どもたち
幸いなことに、この4ヶ月。若者から人生の大先輩まで、たくさんの出会いがありました。でも、子ども世代がごっそり抜けている。
というわけで、わんぱく盛りの子どもたちを訪問。今回は多可町の森や川、公園など野外の環境をホームグラウンドとする「森のようちえん こころね」さんに、取材をお願いしました。
▼動画
多可町の子どもたち 第1回「森のようちえん こころね」
※園児の顔出しに許可を得ています。
「森のようちえん こころね」は兵庫県・多可町の認可外保育施設です。
この日は町内の公園に集合。8人の園児(1人欠席)が朝から夕方前まで、文字通り「所狭し」と駆け回っていました。
子どもって、食べている以外は動いてますね。なんなら、動きながら食べようとするくらいの勢い(笑)感動的なエネルギーでした。
さらに強烈だったのが創造性。子どもたちは途切れることなく動き続けるので、物理的に人やモノ・コトとの距離が変化するんだなと、初めて間近で感じました。
遊びにしても、ほぼ即興じゃないですか? 場所や仕組み、役割がころころと替わるのに、パッションや好奇心を源に突き進み、瞬く間に対応するんですね。柔軟というか、楽しさに貪欲……獰猛(笑)
会話や関係性、遊びのルールを変化させ、変わってすぐに対応しながら、また新しい出来事を作り出すなんて、まさに創造の真髄だなーと。
もとい、干涸び大根の仕事は、すぐにルーティン化・硬直化しがち。大いなる刺激を受けました。
きっと園や施設によって、子どもたちの雰囲気は違うんでしょうね。この企画、シリーズ化したいです。
先輩として隣り合う
そういえば、「森のようちえん こころね」は、子どもたちが先生を「●●ちゃん」と呼んでいました。
理由を代表の畑田佳那さんに伺うと、「私たちは子どもに教えるより、一緒になにかをする相手でいたい。先輩みたいな感じですね。だから先生ではなく、ちゃんづけで呼んでもらっています」と教えてくれました。
同じ目線の大人と触れ合いながら、多可町の自然で目一杯遊ぶ日々を、子どもたちは大人になって、どう振り返るんでしょう……?
渇いた体を癒したり、噛み締め甲斐があったりする記憶になるんじゃないかなあ。
森のようちえん こころね
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0795-20-2196
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