こんばんは。たかおこし隊の黒川です。
兵庫県立陶芸美術館で開催された「ザ・フィンランドデザイン展」の興奮冷めやらぬタイミングで、「陶芸の先生がいるよ? 黒ちゃん、やってみる?」とお声かけをいただき、ブルーメンやまと(※)にお邪魔しました。
見学だけのつもりが、陶芸体験に ――
ご紹介くださったブルーメンやまとの皆さま、ご指導くださったKさん、ありがとうございました。
※ブルーメンやまと:多可町八千代区大和にある滞在型市民農園
陶芸体験
昔々、手びねりで器を作ったことはあるのですが、電動ろくろを使った皿作りに初挑戦。
下準備である土こね作業(菊練り)や、こねた土をろくろの真ん中に置くだけでも至難の業なんですね……思い知りました。ぜんぜん上手くいきません。
さらなる難関が次の工程、土の「芯」作り。
ろくろに置いた土を両手で包み、筒状にしてから頂点を尖らせる(芯を作る)んです。
教えてくださったKさんは「土を両手で包んで、しばらくそのままにして。すぼめながら上に移動させたら、左右の親指の付け根を合わせ、ぐーっと前方に押し出す。ほら、こんな感じ」と、まるで一筆書きのような手つき。一切の滞りがありません。
いやぁ、やってみるまえから分かってましたが、素人には無理!
ぼくがろくろに立てた土は……なんだか海の底で踊る海藻のように、台の回転に沿ってうねうね踊ります。中心点がずれてるから、こうなるんですね。
皿の形を整えるには、まずろくろに立てた土の頂点に左右の親指を差し込み、ぎゅーと押し込むことで窪みにします。
でも、この時すこしでも力を入れすぎるとデコぼこになるし、左右均等に力を入れてるつもりなのに、ネジくれてしまうし……陶芸の奥深さというか深淵を覗くと同時に、自分の不器用さで目の前が真っ暗に(笑)
それでも、Kさんが一つひとつの工程を手伝ってくださったので、アカルい未来が拓け、3枚の皿が完成。
1週間の乾燥を経て、素焼きに入れるそうです!
素焼きをして、絵付けをして仕上げ用の釉薬をかけて本焼き、それで完成……かな?
そんな陶芸体験、したい方はいますか?
ご連絡ください!
石の博物館
今日はもう1つ、こちらをご紹介。
「石の博物館 松内ミネラルコレクション」
(兵庫県多可町中区中村町260)
多可町役場から徒歩で約3分の距離……博物館?
そんな建物、ありましたっけ?
ぼくはつい最近まで、その存在を知りませんでした。
町中の展示施設なら、きっと小じんまりしたスペースで、見られる石は数十点なんだろうなーなんて、見くびっていました、申し訳ありませんでした。
いざ踏み入ると、所せましとはこのことか……! 棚から溢れ出た大小無数の鉱物・資料が床に、壁際に置かれ、ひしめきあっています。
展示数、なんと3万点以上!
バックヤードにはその10倍以上の資料が保管されているそうで、「石の博物館としては県下最大規模」とは、おみそれしました。
この日、館内を案内してくださったのは館長・松内さん。
「鉱物の名前の付け方は『混ぜご飯』をイメージすると分かりやすいんです。人参、ごぼう、しいたけを入れたら『人参・ごぼう・しいたけご飯』ですよね。でも、それじゃ名前が長いから、数がすくない具材を残します。たとえば『人参2本・ごぼう3本・しいたけ10個』だったら、『人参ご飯』」
なぜ……?と尋ねると「基本的に、含有量が少ない方が希少な物質だから」と松内さん。
なるほどー
他にも鉱物の歴史や採取地、判別方法、科学・学術の面白話、資料にまつわるエピソードトークなどなど、詳しく伺いながら展示物を眺めていたら、え? うそでしょ? もう3時間??
鉱物はタイムマシンですね!
お昼だった時間が夕方になってました。
なお、この圧倒的な展示場は「あえて」、「7つの間違い」を仕掛けているそうです。
石の知識に自信があるかた、間違い探しにチャレンジを!
翡翠について面白い話しを聞いたので、動画を作りましたー
▼石の博物館 動画
※休館日は「日曜日・祝日・水曜日」および「年末年始休館(12/28~1/8)」ですが、営業日が休館の場合も。事前の電話確認がおすすめです。
博物館を教えてくださったWさん、ご案内くださった松内館長、ありがとうございました。
(2022年1月16日)