カテゴリから探す

┣【 たか歩き/002 】なか・やちよの森ヴァルトコース

地域おこし協力隊がカメラ片手に多可町を歩き、その様子をリポします

ヴァルトの森の子守歌

こんにちは。たかおこし隊の黒川です。

秋晴れに恵まれた11月18日、なか・やちよの森公園で開催された下記イベントに同行させてもらいました。

------------------------------------
多可町ふるさと創造大学 「多可の森」で笑って歩いて健康に! ~心身まるごとリフレッシュ~
------------------------------------


スタート

開始予定時刻の午前10時 ―― 集合場所の管理棟前は、カラフルなウォーキングウェアに身を包んだ参加者で大賑わい。総勢50名を超える大盛況です。



全体は2グループにわかれ、イベントメニューやウォーキング・笑いが絶えない健康づくりのレクチャーを受講。
ついで、ストレッチを行なって出発準備もばっちりです。



こうして渓流広場の「なか・やちよの森ヴァルトコース」、およそ3.2kmを息があがらない程度のスピードで歩きはじめました。



引率くださった「多可の森健康協会」のガイドによると、この「息があがらない程度」が心と体にちょうどよく効くのだとか。



ドイツ語で「森」を意味する「ヴァルト」の名の通り、どこか西欧情緒を感じさせる林道は、踏みしめるたびにキシィ……キチィ……っと足裏にやさしい感触 ―― 道幅いっぱいに重なるウッドチップが軋むのです。



「ふかふかして気持ちいいですが、実は砂浜と同じで、ふつうに道路を歩くよりも負荷があるんですよ」とガイドさん。ちょっと賢くさせてくれるトリビアに、参加者が「へぇー」と声をあげます。


だんだんと、ほぐれる



散策の一団は互いのペースに配慮し、縦にながく伸びながら、見えないロープでつながっているかのような一体感も途切れません。

道行きで4回、心拍数を図り、無理をしていないかどうかをチェックしながらの散策です。
 


あちこちにきらめく木漏れ日に照らされながら、森の奥深いところに向かっていると……体のなかで凝り固まっていたものがだんだんとほぐれ、枝や木、落ち葉と一体になるような感じがします。



 

頂上でシンクロ
 


やがて展望台に到着 ―― ガイドの皆さんが用意してくださった黒豆茶に憩い、空を拓く絶景を眺めます。





そのとき、ガイドさんが言いました。
「みんなで山に呼びかけましょう。恥ずかしがらず、大きな声で!」
さらに、呼びかけのコツを口伝。
「ヤッホー、ではなく、ヤッホ!と短く切るようにすると、よく響くんです!」

そして、3……2……1……「ヤッホ!」

その途端、我々は「おぉぉぉぉ!」と感嘆でユニゾン。「1発でこんなにバッチリ揃うなんて!」とガイドさんも驚愕。この瞬間を思い返すと爽快で、耳の奥でまだ、山びこが轟いているかのようです。




 

ヴァルトの森の子守歌


 

この日の山場はもうひとつ、下山も最終盤を迎えたところにありました。道をすこし外れると、なだらかな斜面がひろがり、20台を超える木のベッドがズラリ。

「5分間、眠ってみましょう」

呼びかけに誘われ、背中をあずけてみると……ごリっとした丸太の感触が、すこしづつ背中に馴染んで、全身とヴァルトの森がじかにつながるような……まさに夢見心地。小川のせせらぎや鳥の歌声が子守歌のように聞こえてきます。

5分といわず、50分でもこのままで……と、まどろんでいるうち、「では皆さん、管理棟に戻りましょう」 ―― ガイドさんの声がしました。

名残惜しい……惜しい、あまりにも。
このとき、「近いうち、この森に戻ろう」と心に誓いました。

 




 
(おわり)