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【 たか歩き/018 】カメラは光の魔法瓶 ~井上周邦さん撮影講習会・空き家編

地域おこし協力隊がカメラ片手に多可町を歩き、その様子をリポします

かじかむ手でスケッチ

記事の読みどころ

多可町の空き家は現在、600戸程度
空き家撮影のコツ
 ・三脚を使用
 ・AVモード
 ・ISOは100に固定
 ・パンフォーカスならF8~F11
 ・シャッタースピードはボディ任せ


 

たかおこ誌vol.2 制作中

こんばんは。たかおこし隊の黒川です。

週末の加美区は雪が降ったとか? 多可町に寒さが戻ってきましたね。あと一か月はこんな感じなのでしょうか。

ぼくはかじかむ手を擦り合わせながら、『たかおこ誌vol.2』を制作しています。


 

りきや先輩と表紙のテスト撮影



隊員インタビューや預かったエッセイをまとめつつ、活動に同行して写真を撮影。組版(デザイン上の文字レイアウト)や写真の入れ込み、表紙デザイン、巻頭のリード文と自分の原稿のライティング ―― ここまで辿り着いて、ようやく全体のデザインを調整。
初稿出しの予定は2月8日です。途中に取材や打ち合わせ、セミナーが入っています。本当に間に合うのでしょうか……(笑)

ただ、予定が詰まり、目まぐるしいときほど頭が冴え、集中力も高まるのはぼくだけ?
物事にだらだら取り組めないので、効率もぐっと上がるような気がします。


 

町内に600戸の空き家


そんな、若干の躁状態だった撮影講習会。今回も井上周邦さんに講師をお願いしました(第一回目のレポート)

 

井上さんの運営サイト
lens aberration


本日の講習会は「空き家撮影」編。
空き家といえば平成29年、多可町役場が調査したところ、その数は町内に500戸。現在は約600戸まで増えたそうです。

コロナ禍もあいまって、古民家や山を求める人が全国的に増加。新たな売買・賃貸契約も広がりつつあるなど、空き家を取り巻く状況は刻々と変化しています。多可町も対策を推進中です。

▼多可町広報誌に掲載された詳細
特集「家に命があるうちに~あなたの家、将来どうしますか?」(2020年12月号)

(「だいすき!taka」)

▼多可町の空き家・定住情報ならこちら
定住支援サイト「タカ、と。」
井上周邦さん&玲子さんインタビュー

このような情報発信に欠かせないのが「写真」。ところが空き家は室内が暗かったり、撮り難い間取りだったりと、厳しい現場の代表格……というわけで、井上さんに仕事を見せてもらいました。


 

横着せずに三脚を
 

「真っ暗ですね。でも、明るく撮れますよ」

古民家の蔵、その入り口に三脚を立て、シャッターを切った井上さん。15秒程度で「パシャリ」とシャッター音がしました。

見た目には暗い室内で、奥行も見通せなかったのに、撮れたての写真は鮮明。蔵の内部が明るく写っています。

「人間の目には暗がりにしか見えなくても、わずかな光線が届いていて、シャッターを開けている間に、ボディに溜まる。カメラは光を集める機械なんですよね。横着せずにね、三脚を使いましょう」

井上さんが愛用する三脚は学生時代(?!)に購入したもの。

「高さも大事ですね、三脚は。目線くらいまで届くと、使い勝手がいいと思います。あとはレリーズを使うこと。カメラに触れてシャッターを切ると、どうしても写真がぶれるので」

他にも設定やアングルなど、詳細に教えてくれた井上さん。撮影方向に対する三脚の向き(中央の脚を前方)やカメラの構え方、レリーズを押すタイミング、ユーモラスで明るいモデルへの声かけも勉強になりました。

「おじょうさん! おじょうさん! こっち向いて見てください」と、抜群の距離感で投げかけるんですよね。モデルもだんだんほぐれて、あたたかい現場になる。こういった現場づくり、雰囲気づくりもベテランカメラマンの技量なのだろうなあと。

すぐには真似できないし、いつまでもできない気もしますが、雨や雪で両手がどれだけかじかもうとスケッチに残し、心の引き出しにしまっておきます。

井上さん、ご指導ありがとうございました。


 

(2021年2月1日)


 

空き家撮影のコツ

 ・三脚を使用
 ・AVモード
 ・ISOは100に固定
 ・パンフォーカスなら絞りはF8~F11
 ・シャッタースピードはボディ任せ

連載【 たか歩き 】

▼「たか歩き」バックナンバー
https://www.town.taka.lg.jp/aruki/
取材・撮影・執筆:黒川直樹(多可町地域おこし協力隊(たかおこし隊) )