こんにちは。たかおこし隊の黒川です。
展覧会「多可町の森の人」に展示予定の写真は約100点。
多可町の森や自然環境を利活用される事業者さん・グループさん・お一人で活動されている方にスポットを当て、ポートレートと活動風景を展示いたします。
写真を装うフレームですが、既製品を買うとか、安く揃えるとか……レンタルというプランもありました。
しかし、多可町の森をテーマにした、多可町で暮らし、活動される方々の写真展ならば、やはり……と考え直しました。
「フレームは町内材で作ろう!」と。
製作を依頼したのは太田工務店株式会社。古民家の改修や伝統技法の継承活動でも知られる、多可町の工務店さんです。
フレーム製作、第一回の打ち合わせの時、ぼくがサンプルとして、いくつか額を持参しました。
太田さんが、そのうちの1つを手にされ「なんか、どこかで見たことあるな……」と、ぽつり。
さらに数分が経って、こうおっしゃったんです。
「うちで作ったんちゃうかな」
実は以前、先輩隊員が同じように発注したことがあったようで、ぼくが持ち込んだのが、なんとそのフレーム。色んなところで、いろんなことがつながるものですね。
その後、なんどか打ち合わせを重ね……設計を担当してくださった太田工務店の川口さんが、ぼくのワガママ ―― 材料の幅はできるだけ狭く、でも曲がりやねじれが少ないように……繰り返し使うので耐久性も欲しくて……軽かったら最高なんですけど……なんて無理難題を汲んでくださり、前回よりもスリムな写真フレームが誕生しました。
サンプル写真に2つ並ぶ、左が元祖、右が二代目です。
すこし細いんですよー、わかりますか?
手にするとすべすべ、しっとり。ほのかに、檜の香りがします。
写真を見る目と、香りを楽しむ鼻で、多可町を感じてもらえたら嬉しいです。
(2021年11月10日)
2021年12月4日~26日
写真展
「多可町の森の人」
主催・撮影:黒川直樹(兵庫県多可町 地域おこし協力隊)
会場:ラベンダーパーク多可(多可町加美区)